RADIO FISH NIRVANA 2019 (2019/10/2)

RADIOFISH

2019年最初にして最後のRADIO FISHワンマンライブ。
会場はZepp DiverCity TOKYO。

「色々言われたけど、俺はどうしてもZeppで2000人を集めたいんだ!」

あっちゃんのその言葉に覚悟のような感慨深いような不思議な気持ちをおぼえつつフワフワしたままついにきてしまった当日。

一週間前には新アルバム『SPACE MAN』という中毒性たっぷりな4曲も発表されており、興奮と緊張はつのるばかり。

いざ、蓋を開けてみれば……

  • 『SPACE MAN』やばい
  • NAKATAやばい
  • 『神様Disco』究極にやばい
  • Show-heyさんやばい
  • 『Bitter Coffee』FISHさんとSHiNさんがやばい
  • SHINGOは常にやばい
  • 『オルスクセクシィー』もやばいが『神様Disco』がやっぱりやばい

そんな感じでRADIO FISHの新章が始まっていた。

「全員が忙しすぎる」「負担がでかすぎる」「慎吾のスケジュールが合わなさすぎる」そんな言葉を聞きすぎて「RADIO FISHは終わってしまうのでは?」「伝説のアーティストになってしまうのでは?」と悲しすぎる危惧を抱いていた我々は、良い意味で全力で裏切られた。全くもって杞憂だった。RADIO FISHはこれからだった。

というわけで。
「ライブレポメディアが来ないなら自分でレポればいいじゃない」をモットーに書いた当社比真面目めなレポートはすでにアップさせていただいたので、こっちは自由にやります。
「忘れたくないこと全部書いてやるぜ」の意気です。
(そしたらガチで1万9千字超えた。自分がこわい)

それではよろしくお願いします。
(FAUSTのことはまた別途書きます)

オープニング→中田崇めパート①

開演前から感動した演出がこちら。
「RADIO FISH」の文字が一つずつレーザービームみたいにステージ上のスクリーンに映し出されるやつ。なんだか凝ってる!さすがZeppだ!

そもそも、ステージ上に二階がある。
左右に階段があり、上段に登れるようになっている。

「そっかー……二日前までへい様の頭の中にしかなかった演出はこういうものだったんだなあ……」
(リハが突貫工事すぎてビビったのは事実)

今回はNAKATAの顔パネルではなく、ライブのロゴマークが2枚飾られてるなあなんてことを考えながら、今か今かと待ち構える。

そしてついにSEがフェードアウト。
聴こえるイントロ。
きた、『SPACE MAN』だ……!

FISHくんのカウントダウンと共に心臓がせりあがる。
7,6,5,4,3,2……

出だしは大好きなSHiNくんだったので相当覚悟していた。
上手のお立ち台前というかなり角度のあるポジション取りをしていたため、下手端のパフォーマンスは、むしろ組まれたパイプに阻まれてきちんと見えなくてよかった。まだまだ死ぬわけにいかない。DVDで撃たれるからいい(ほんとは泣いてる)

歌うパートがくるごとにメンバーが一人ずつボックスから姿を現す。
5人全員がカッコよすぎて、思わず戒名を墓石に刻みそうになる。
が、NAKATAがいない。
いや、いつものことだけれど、NAKATAがいない(だいたいNAKATAは自分の見せ場まで後ろを向いているのだ)。

今日はどこから出てくるのか。
サビが終わる。NAKATAのパートがくるぞ。
さあ、どこから……

その瞬間、時が止まった。

音楽が止んだ。
星雲のごとくステージを漂うスモーク。
その雲の合間を、ゆっくりと一歩ずつ、中央に向かって歩いてくる男の姿があった。

こんなに間の長い「出オチ」を生まれて初めて見た。
お笑いライブでもここまで笑わないぞ、というほど笑ったのは、RADIO FISHのライブでもこれが初めてだよ。
「あの時間、実は2秒だったんです」と言っていたが、どう少なく見積もっても1分はありました。カップラーメンは作れないけど少量のお湯なら沸くぞ。

もちろん笑っただけじゃなくてめちゃくちゃにかっこいい。
NAKATA以外の衣装はヒョウ柄。
えーめちゃ似合う。ギラギラしすぎず、高潔さすら感じさせる毛皮。

「You and You and You and…」でなんだかこちらを指さされました。撃たれるのみじゃなかった……なんてこと。
「君は僕のTarget」「気づいたら反転」「君との距離で息ができない」という歌詞で的確に息の根を止めてくる感じ、カンペキにアイドルの所業でもある。

(個人的メモ)
Let’s goからの「目が合うと~」「勘狂う~」のとこはFISHさん

続いて『GOLDEN TOWER』はさっそくSHINGOの歌唱力を存分に堪能させてもらった。
みれいちゃんが歌ってるはずの高音域を難なくこなすこの力量!
何度、生歌を聴いても新鮮に驚いてしまう。

サビで片手をくるくる回す振付なんかは、みんな臆せずもっともっと真似してペンラ回そ!と言いたくなった。
わたしも最初はびびってたけど、ペンラ振り回し始めたらさらにライブが楽しくなったので。

見て良し聴いて良し、そして踊って良しなのが、RADIO FISHだと感じている。
すでにもうめちゃくちゃ楽しい。
メンバーを見ていると、Show-heyさんとSHiNさんが目を合わせながらニコニコ踊っていて、その楽しそうな姿にますます楽しくなったりした。

(Show-heyさんは過去トークライブで、よくSHiNくんと目を合わせながら踊っている、と自分で話していた。ちなみにFISHさんとは目が合わないらしい。たぶん実兄NAKATAを敬虔に崇めているからか、宇宙を見ているからだと思う。)

次に『あの日見た神様の名前を思い出していつかきっと泣いてしまう』が来たので、今回も「中田崇めパート」があるんだな、と理解した。
前回のツアーでも7曲くらい連続で崇め曲を披露され、頭がおかしくなりそうなくらい笑ったのだ。

『あの神』はやはり振付がかわいかった。
そして、御神体NAKATAとSHAMAN慎吾の距離がとても近かったので、角度をつけて見ているせいかなあと考えていたのだが、皆さんそろって「近さがやばい」と指摘していたのでやっぱり距離感がバグっているんだな、と思った(この曲じゃないかもしれない)。

さてそしてこの『あの神』は、クソほど長くて覚えられないカオスなタイトル以上に、ラストの「僕らは皆 中田敦彦」というフレーズで全員がニコニコ肩を組みながら左右に揺れる、という振付が常軌を逸した狂気をかもしだしているのだが、今回はステージ上の上下段をフルに使った構成のため肩組みの振付がなく、多少マイルドに感じられたのが良い具合だったなと思う。

というわけで崇め曲でない『No.55』にも綺麗につながった。
これもオリラジの距離感がバグっている。
というのも、そもそもこの曲はNAKATA抜きでも成り立つような設計がされており実際、初出のNEWTONツアーではNAKATAが引っ込んだ状態で披露された。
なのでその後、NAKATA込みの状態でもセットリストに組み込まれるようになると(安心と安定のFISHさんプロデュース曲である)、色々面白いことが起こるようになったのだ。

それを置いておいても、振り付けをみんなで真似できる盛り上がりソングなので(ヘンテコな仕掛けはいっぱいあるけど)、楽しく手を振ってテンションが高まった。
両手をパーにして振ったり、「しーっ」と身振りしたりするFISHくんの表情が良かった。なんか、丁寧に親切に道案内してもらってる感じだった。

続いて『東京大革命』もSHINGOの歌が良すぎた。
御神体の演説は比較的スタンダードな構成であったが、沸いた、良かった。
後方からうやうやしくマントを差し出す実弟FISHBOYに「いいぞー」と声援を送りたくなった。嘘です、笑いました。
特に2番のサビ後、ステージの上段ではたはたとはためく黒いマントは本当にカッコよかったしめちゃくちゃ愉快だった。

最初のMCに入る。
慎吾くんが指摘するまで、いまだ風が吹き続け御神体がマントをはためかせ続けていることに気づかなかった。
「いつまでもマントをはためかせるな!」「これが……涼しくて」「涼を取るな!」的なやり取りが面白かった。
でも、すでにフロアも熱気がすさまじかったので納得だった。ステージ上ってライト当たってほんとすごい暑いんだよね。

暑いのもあって、メンバー皆さんもちろん水分補給するのだが、
「なんで(あっちゃんが)一番飲んでるんだ」
「プレッシャーがすごいんだ」
の会話も笑った。NAKATA、曲中でわりと崇められるために静止しているので、踊っているスキルマスターやフルコーラスしている慎吾くんより圧倒的に水分を欲さないはず、という理論はたしかに成り立つし、プレッシャーがすごいのもわかる。史上最長の登場シーンだったし。

「どうも、RADIO FISHでーす」
ご挨拶してから、まずZeppだねーみたいな話になった気がする。
過去最大のキャパシティ、2000人。
バズって紅白に出た年でも1000人ちょいの会場だったのに、

「今だ、と思ってZeppでやることにしました」
「バズった3年後に『今しかない』ってどんなタイミングだよ」

印象的だったのは、MCしょっぱなからShow-heyさんめっちゃしゃべるな、この人ほんとに本来はしゃべりたがりの人だったんだな、ってこと。
RADIO FISH、初期はスキルマスターが「借りてきた猫」をしており、トークでは話を振られたときしか話さなかった、というのは有名な話。
わたしが初めてライブを見たPhalanx追加公演では、もうけっこうShow-heyさん喋る感じだったんだけどね(そしてそれに驚いた、というのをかつてブログに書いたな)。

たぶん、1000人以上は生RADIO FISHが初見の人がいたと思う。
下手したら1500人近くいたんじゃないか、とも疑っている。
なので、自己紹介はきっとちゃんとするんだろうな、と思っていた。オリエンタルラジオ、何百回トークライブを重ねても初見に優しいトークをする人たちだって知ってるので。
しかし、しょっぱなでFISHさんに裏切られたよ。
「みんなご存知ナスが大好き」「煮びたしがマイブーム」って(笑)おい(笑)

そのあともツッコミどころしかなかった。
RIHITOくんの「外で泡風呂するのにハマってる」は「外で泡風呂」のシチュエーションがわからなすぎてハテナしか浮かばなかった。
SHiNくんは「最近ハンバーガーが好き」なのはまあいいとして、なんか戦隊モノの登場シーンみたいな謎ポーズにめちゃくちゃびっくりした。SHiNくんがちょけてるのをファン人生で初めて見た(そしてこのライブ中に3回目くらいまでは見た)。
へい様はやたら語りが長かった。「僕の好物は桃なんですけど、桃の季節は初夏に終わっちゃったんで俺の夏ももう終わってるんですけど、今年は残暑が長いので問題ないでーす!」

続いて、
「清武と美代子の息子、慎吾です」
「清武と美代子が大好き、中田です」
「相方の両親がお互い大好きなんです」
はシンプルになごんだ。もはや心の中でツッコみ疲れた説もある。
ちなみにあっちゃんの両親と聞いて思い出す話はいつも、お母さんがポテトサラダに必ず大量のレモン汁を投入するためあっちゃんは家で食べるポテトサラダが大嫌いだったという話だ。
結婚して「クックパッド通りに作ってもらえるとポテトサラダっておいしんだね」って感慨深げにしてたエピソードをいつも思い出してしまう。

たしかこのMCの最中に、シンくんがちょっと急いで袖に引っ込んだシーンがあった。
ここのところ体の色んなところが不調と聞いていたので(出演予定だったラジオも出れなかったりしたし)、大丈夫かな?と心配になったのだが、へい様が「俺のシン、大丈夫?ライブ中止する?」とファンより過保護すぎたので負けた。
Show-heyさん、ここんところ毎回のように「俺のシン」と所有権を主張しているので面白い。
ファンは別に取りませんよ、と思うのだけれど慎吾くんがすかさず「いや、俺のシンだぞ!」と応戦していたので、どちらがSにふさわしいsか競いあっているのかもしれない(RADIO FISH名前ややこしい問題)。

Show-heyさんが客席に質問を投げかけた。
「RADIO FISHが初めてだよって方、手をあげてくださーい」
たくさんの手が上がる。
「じゃあ、その人たちは手をあげたまま、RADIO FISH見たことあるよって方も手をあげてくださーい」
全員の手が綺麗に上がったところで「次そんな感じで振付真似してね!」と次の曲に入った。

中田崇めパート②~衝撃の神様Disco~

振付真似して、のときのグレートスラッシュの身振りで分かったが、次ははたして『ULTRA TIGER』であった。
MVの再生回数からも『PERFECT HUMAN』の次に知名度が高い曲だと思う。さすがの盛り上がりを見せた。

特に沸いたのが、サビ後「NOBODY~」フレーズ後の、御神体の指クイ。
ライブ全体を通してNAKATAがセクシーなことをすると沸くし、客層のせいか男性の声で沸いているのがめっちゃ盛り上がるな、と思った。
「うおー!」って声が聞こえてステージの中央を見やると、だいたい御神体がなんかやってる。

ところで、今回のライブでは「御神体、SHAMAN、スキルマスター」の用語説明がなされなかったのだが、その呼称が使われなかったわけではなく、Show-heyさんがナチュラルに「うちの御神体」と呼んだときにフロアがどよっとざわついたのが面白かった。
そうか、御神体って、ナチュラルに日常で使わない単語なんだ……(RADIO FISHのオタクは日常的に「御神体」と書いたり発したりしています)

しかし、ざわつくフロアに「御神体とはなんぞや」と説明するでもなく、「そこらへんにファンの人もけっこういるからあとで何のことだか聞いといて!」と無茶ぶりされたのは笑った。
説明すると、RADIO FISHの中でNAKATAは御神体として崇められる存在であり、SHINGOはそんな御神体の言葉を民草に伝えるSHAMANという役割を担っており、ダンサー陣はただのダンサーではなくSKILL-MASTER、つまり優れたスキルで御神体を崇める民草を先導する、とそんな設定でやってるわけですね。

というわけでまだまだ崇め曲は続く。
『黄金時代』がきたのはうれしかったな。
RADIO FISH曲で唯一存在する公式コールを前方に固まるファン全員で叫んだ。
これ、絶対会場全体2000人で「超絶可愛い慎吾!」と轟かせたいやつなので、今のうちに公式はレクチャー動画を再アップしておいてほしい。頼む。

スキマスのダンスはキレッキレで、なおかつとても楽しそうだった。
特にNAKATAにスキルマスターが一人ずつ斬られるシーン、SHiNくんが今までのファン人生で見たことのないチョけ方をしていたのでとても驚いたし(2回目)、それを2回もやられたので本当に驚いた(3回目)。
なんか斬られた瞬間すっとんでいって倒れこみしばらく起き上がらず、次の振りが始まるやいなやスチャっと高速で位置に戻っていた。なんだったんだろ、面白かったな。

『NEW GOD』のピロピロ(としか言いようのない振付)とオーロラ姫のごとく運搬される御神体、はめちゃくちゃざわつきと爆笑が起きていた。
2000人でピロピロしたら絶対面白いし絶対美しいので、みんなぜひこの振付もマスターしてほしい。

で、ついにきました。
イントロで曲名を把握したオタクが速攻沸きました。
「ジャジャジャジャッ、ジャッ、ジャーン」
『神様Disco』だー!!!

藤森慎吾が歌もラップも良い声を響かせているんだけど、いかんせん歌詞が謎すぎて止まらない疑問符、ニヤケるしかない口元。
超まじめな顔で踊っているスキルマスターもやばい。
何を信じていたらそんなに純粋な瞳でこの激ヤバソングに合わせてダンスできるんだ。

そこからの「かっみさっまDisco♪」
……え?
ここの振付、盆踊りなの?FISHくんじゃん? (FISHくんは盆踊りが好き)
なにこのキレッキレの盆踊り?回ってる?
……なにごと?

(ちなみにこの間の御神体は、ステージ上段でエアセンスをゆったり操りながらセクシーダンスをしていたらしい)
(情報の聞き取りに偏りがあるかもしれません)

曲調が変わり、壮大なメロディーに合わせて御神体が語り出した。
「46億年前 私がこの星を創った時に……」
その御神体が手から緑色のレーザービームを出している。
緑の光線で何かを指し示している。
私たちはその方角を見た。
そこには銀色のミラーボールが輝いていた。
私たちの地球が、御神体のレーザービームを受け止め、きらきらと緑色の光を降り注がせていた……

さらに曲調が変わり、あやしさしか感じさせないダンスが始まった。
片手でOKサイン、そしてもう片手は頭の上でクルクルと回っている。
そんな6人が円を描いてステージ上をぐるぐると回っている。

こわい、怖ろしい、変、っていうか何。
全ての感情を通り越して笑うしかない。笑いしかない。
神様Disco、やばすぎる。
M-1グランプリの準決勝戦を観に行ったときより涙流して笑った。

MC→企画コーナー

当然MCでは『神様Disco』の話ばかりしていた。
ファンだけじゃなくてメンバーもちゃんとヤベエと思ってるんだな、とわかってちょっと安心した。

まずダンスの話。
盆踊りの振付はやっぱりFISHくんが入れたいと言ったそうだ。
「なのに、振り決めるときいないし(笑)」
ちゃんと意をくんで振付に入れてくれたShow-heyさんに感謝。
今日の本番は、FISHくんの後ろがShow-heyさんという並びだったため、キレッキレすぎる盆踊りが面白すぎてやばかったらしい。

そんなFISHくんがこの夏全国の盆踊りをめぐっていたという話になった。
「仕事で?」
「いや、完全プライベートです」
「ええっ!?」
プライベートで全国の盆踊りをめぐっている人、わたしもFISHさんしか知らないし今後もきっと知ることはないだろう……
「でもね、一人で行くとやっぱり祭りってさびしいんですよ」
だろうよ!笑
「地元の人とか教えてくれるんですけどね。それでやっぱり楽しくなって」
「一人で盆踊りの輪に入るの?」
「そう。で、盆踊りにもいろんな流派があるから、最初は難しいんだけど、教えてもらって踊ってるうちに、めっちゃ上手くなっちゃったりして」

そこから「ちょっとそれみんなでやってみようよ」と言って始まったミニコントは、ついに6人でミニコントをする仲に……!と思ってとても感慨深かった。
(オリラジはよくトーク中にミニコントをする。その入り方と息のぴったりさは毎回感動をおぼえるレベル)

FISHさんがさすらいの旅人。
慎吾くんと残りのスキルマスターが村で盆踊りを踊っている人。
みんなが祭りに興じる中、盆踊りの輪に突然入ってきた旅人がキレッキレすぎたという設定でやることに。
FISHくんを先頭にガチすぎる盆踊り隊列がステージを下手から上手に横断する中、あれ?御神体は?と思ったら見事な締め台詞でコントをびしっと終わらせてくれた。めっちゃ笑った。

振付の話はまだ続く。
「ちょっとめっちゃ可愛い話あるから聞いて聞いて!」
Show-heyさんのそのフリがRIHITOさんの話だったことにはびっくりした。
二人とSHiNくんで、振付会議をしていたときに事件は起きたらしい。

「つとむが振り付けやってるときに」
「つとむってRIHITOな」
「あ、そうです、RIHITOが部屋の隅で」

神様Discoの歌詞に合わせてずっとあの『UFO』の振りをしているRIHITO。
なのに「それ振付にいれたいの?」と聞かれると「いや別に」と答える。

「何回か繰り返したところで、あ、これは入れたいやつなんだなってシンと話し合って」
UFOをアレンジした「涅槃」と「ディスコ」を組み合わせたオリジナルムーブを採用することになったそうだ。

「いやー嬉しい。水と油の二人(へい、リヒト)が協力して折衷案の振付が見事完成したっていうのが僕は嬉しいです」
「お前は踊れりゃなんでもいいんだろうが」

実弟にびしっと突っ込んだNAKATAは「ダンスジャンキー」という呼称を爆誕させ「もっと強い踊りをください……!こんな踊りじゃ足りないんだ……!」と名言を連発していた。

『神様Disco』は振付だけでなくもちろん曲もやばい。
デモテープを聞いた全員が衝撃で言葉を失い、レコーディングか何かで会ったときに慎吾くんが口火を切った瞬間その話しかできなくなったそうだ。

「でも、何回か聞くうちにクセになる感じもあって」
「だよな、みんな『神様Disco』大好きだもんな。あれ、シンも?」
「あー、いや……」
「そうでもなかったのかよ(笑)」

そして「どういう精神状態で(この激ヤバソングを)作ったんだ」と詰め寄られるRIHITO。

「それは、今回のライブの『NIRVANA』を考えたときに『涅槃の境地』って意味じゃないですか。そこから膨らませていって」
「え、NIRVANAってそういう意味だったの?」
「え、慎吾さん知らなかったんですか?」
「お前、それ知らないでどういう気持ちで歌ってたんだよ……」

以下ニュアンスです。RIHITOさんはもっと整然立てて理論的にしゃべってらっしゃいました↓
「楽園を作った神、地獄を作った神、色々な神がいる。
考えてみれば、人間とか自然もいつかはみんな神になるのかもしれない。
その神様みんなでディスコしたら平和なんじゃないかなって」

「RIHITO、お前ちゃんと考えてたんだな……ってそしたら、どうして歌詞が『ラブラブキスキス』になるんだよ」
「いや神様だってたまにはチューとかしてもいいかなって」
だめだ、カオス

ところで、語りの部分を任された御神体は、これまでの人生で一番天を仰いだそうだ。
おまけに、レコーディングにはRIHITOが不在。
「わからなすぎて作曲者さんに聞いたの。RIHITO、ばかなの?って。でも超いい人で、あいつはあいつなりに自然とか人間のこととかたくさん考えて作ってるから、って色々教えてもらって」
そしてRIHITOのことをあらためて考える御神体。
「なんか……偏差値は低いんだけど大事なことは言ってるんだよな……」
で、ぴんと閃く。
パッと降りてきたらほぼワンテイクOKだった、というのはすごい。
ここで「『頭いいけど悪いやつ』よりもリヒトみたいな『ちょっと頭悪いけどいいやつ』の方が世界にとって大事なんじゃないかな」って語っていたのにはちょっとハッとさせられてしまった。

新曲つながりということで、Show-heyさんプロデュース『SPACE MAN』の話もしてくれた。
オープニング曲ということで、スモークや音玉など色々特効を使うことに決めており、しかしメンバーには何も知らせずリハに臨んだそう。
「音玉が『バンッ』って鳴った瞬間みんながビクッってしたのが見えて、『ゴメンゴメン~』って思いながらステージ上歩いてました」
いたずらっ子だね~

「『神様Disco』のこと色々言うけど『SPACE MAN』だって変な曲だからな?」
とつっこんでくれたときには「そうそれ」と思った。
「『You and You and You and You and You’re dangerous girl』ってなんのことだよ」
「あっそれは『べっぴんさん、べっぴんさん、一人とばしてヤバイ女』ってやつです」
お決まりのやつもへい様がやるとアーティスティックだなあ。

Show-heyさんはわりと男女の恋愛をテーマにして曲を作ることが多いんだけど、今回は宇宙をテーマにしてみたい!と考えたそう。
「もちろん恋愛のこともそうなんだけど、神ってことを考えたときに、神話の世界ってけっこう宇宙だなとイメージして」
「YouTube大学でもギリシャ神話やってるよね」←FISHくん
「見てる見てる!」
「ここにいるお客さんみんな見てるんじゃない?YouTube大学見てるひとー!」
「はーい!!」←われわれ
フロアの視聴率すごかったです、ハイ。

そんな話をしながら、Show-heyさんが「やりたいことがある」と言って、怪しげな、いやお笑い芸人の企画ライブでよく見たことある「アレ」を舞台上に持ってきた。

パーティーゲームで使うやつですね。
4人で金属の持ち手を掴み、音楽が止まったらボタンを早押し。
フライングした人、もしくは一番出遅れた人が電気ショックをくらう。

「これ勝ったらなにかあるの?ていうかどうやって勝ちを決めるの?」
「いや、特に?」

……即座にふわふわを見て取ったオリラジ二人、即興カイジコントで笑わせてくれたのでさすがの手腕。
中田さんも慎吾くんも、ライブに関してはそろってShow-heyさんに甘いと思う。
「へいがやりたいならやらせてあげよう」「へいがやりたいなら企画がフワっとしてても盛り上げてあげよう」
↑このマインドを「へい様ファースト」と呼んだ友人は天才

さっそく電撃をくらったのはRIHITOくんだった。
「なんで一生懸命踊ったのにこんな罰ゲーム食らわなきゃいけないんですかあー?」って上手のお立ち台に座ってブーブー言ってたのが可愛かった。
……ので、3列目くらいから「りひとくーん」ってみんなで呼んだらニコニコ手を振ってくれたので天使だなーと思いました。神様Discoのアレ踊りながらだったけど。
次に倒れたFISHくんも同じところに来てくれて、二人で並び座って肩を組んでくれた瞬間は、映画のワンシーンかな?ってくらい見目麗しかった。

その次Show-heyさんが負けて、最後にSHiNくんが負けたときに「いってー!」って叫んだリアクションは「えっシンくんそんなに大きな声出たの!?」ってオタクの誰もが驚いたと思う。
リアクション玉手箱の慎吾くんが負けたほうがおいしかったかな?って気持ちもろとも吹っ飛んでいく衝撃だった。
そして。

「じゃあ、僕たち着替えてくるんで御神体次のパートまでつないでおいてくださーい」
「俺もカイジの『ヴァアアアア』って声やりすぎて喉枯れたんであっちゃんよろしくー」

ちょっとエエッって思いました。
これまでは、オリラジトークの間にスキマスが着替えて、オリラジが引っ込んでる間はスキマスがダンスとラップで魅せる、っていうのが定番だったので。
なのにさすがの中田さんだよなあ。
ただの独演会で場をつなぎきるどころか、超聴きごたえあった。

「エンタメは人生の必需品」って言葉、今まさにその面白さを全身で味わっている観客全員に強く強くしみこんだと思う。
声を出したほうが楽しいよって提案も、「人それぞれ楽しみ方ってあるでしょ?」って言葉をねじ伏せる説得力を持っていた。
「街中で『慎吾くーん!』なんて呼んだら変質者なんですよ。でもここなら許される。ここは非日常。好きを叫んで、楽しんで!」
さっそく響き渡る「あっちゃん」「御神体」コール。
会場全体が楽しむマインドにあふれてた。

「何回もブレイクしてすごいねって言われるけど、それはブレイクしてないときは見えてないからそう見えるんだろって言いたい」
そんな話もしてくれた。
「ブレイクしてるときだけワッと盛り上がるのもいいけど、ほんとは苦労したときを知ってるほうが、そのときも応援し続けたってことが、成功の光をより輝いて感じるんじゃないか」

言葉がうろおぼえすぎて悲しいのだけど、今回2000人の集客に苦労したこととか、ワンマンライブをやるのはほんとに大変で次いつできるかわからないってこととか、メンバーそれぞれが自分のやりたいこと、使命を持っていて、成功するかわからなくても進み続けるしそれによってRADIO FISHがより大きなグループになるんだってこととか、今の彼らのすべてが詰まっている演説に感じた。

語りの途中に「月」という単語がでてきた。
RADIO FISHのデビュー曲は『STAR』という。
「君は夜を照らすShining star」という歌詞にあるとおり、RADIO FISH最初の主人公は地上で星を見つめるちっぽけな少年だったんだろう。
それが今回の『SPACE MAN』ではShow-heyさんが「Everyone is a star」と歌詞に入れた。
仲間の力が彼を変えた。
これからもRADIO FISHは変わり続ける。
一瞬たりとも見逃せないきらめきがライブにはある。

新旧メドレーパート→MC

衣装替えした5人が再びステージに舞い戻る。
SHINGOはメガネもお色直ししていた。今回のライブのために新調したものもあったんだろうか。
曲は『TONIGHT』。
御神体の歌声、きっと初めて聴いた人は意外だったと思う。会場がざわついていたので。いいぞ、もっと沸け。

「月夜に浮かぶこのfloor tonight」
「踊る君ただ見とれた tonight」

歌詞とシンクロするステージ上の景色が美しかった。
きっと、初期の初期からRADIO FISHを応援しているファンには、一層感慨深い光景だったろう。

『TONIGHT』は一番のみの披露で、『PARADISE』へ移った。
今回もアンコールでやるものだとなぜか思い込んでいたので、中盤での登場は意外だった。
「ここは最高の楽園」
「ダンシングは終わらない」
恒例、だるまさんがころんだ(MVでもやってます)は、慎吾くんが鬼の役。
頭文字S3人がかたまりつつ、へい様がタッチしたところをすぐ近くで見られて幸せだった。

ギターリレーもスケール大きく、FISHくんがギュイーン!と決めたところでまた次の曲へ。
「君の笑い声は周りを幸せに変えるんだ」の歌詞、とてもとても大好きだけど、そこがカットされて 「ハッピーな最高のショータイムさ」で終わったところが今回のライブらしいなと思ったりした。

『O.D.O:Re』では武勇伝の振りをするオリラジをスキマスたちが「みてー!」とアピールしていた。よかった。
ミラーボールもまた回っていたのだろうか。
ステージに夢中で確認する暇がなかった。
「音の海 溶けていく」
歌詞とともに波音が聞こえたような気がするのは、わたしの頭の中だけかもしれない。
「10月だけどまだまだ夏いくぞー!」の掛け声があり、『ワンチャンCOCO夏☆物語』へ。

「リヒト!かませヤバいフロウ」
「甘いONE NIGHT 終わりたくなくて」

肌をデザインした彼氏さんのところで、今日はバッキバキの中田敦彦が登場した。なんだかロボットみたいだな、と思った。

「また来年もみんなで会いたいね」
「甘いONE NIGHT 終わりたくない」

海の曲が続く。『MIND BEACH』。
COCO夏がリアルな夏の風景を描いているなら、こちらはタイトルのとおり心の内面、原風景としての浜辺なんだろう。
「このままでいい」
「そのままでいい」
RADIO FISHは変わり続ける。
オリエンタルラジオがそうであるように、中田敦彦がそうであるように。
そんな自分たちをそのまま受け止めてほしい、という思いがこの曲に込められていたのではないだろうか。
「約束の浜辺」はどこにあるのか。
それは、彼らと共に前を向いて走り続けることを決意した者にのみ、たどりつける場所なのかもしれない。

ゆったりとしたイントロが流れ出す。
下手のお立ち台に腰掛けたSHINGOがNAKATAを呼ぶ。
「おい、あつ!お前はこっちこい」
夢を見るような気持ちで二人を見つめた。その一瞬だけはRADIO FISHの「御神体とSHAMAN」とはまったく違う「慎吾と敦彦」がそこにいた。

『Trip Drop Town』。

この曲だけは通称「へい様ガールズ」になることを自分に許しているので(推しタオルを持っていないことだけは許してほしい)、思う存分へい様に惚れた。
音源よりも、Phalanxツアーで一度だけ聴いたときよりも、Show-heyさんの歌が上手くて声が良くて、いよいよ年貢の納め時でしかなかった。

最後、SHINGOとShow-heyだけがステージ上に残る。
最高で最強のダブルボーカルは、今宵何人の女をオトしたのか。
「Rかな? Fさかな?」
2人でぴちぴちニコニコ手ぶりをする姿に感無量。
そしてしだいに暗くなる舞台。

いくら一人で人前に立つ職業だとはいえ、畑違いの「歌」で一分間2000人の視線を一手に引き受ける重圧は並大抵のものではないと思う。
『Bitter Coffee』のFISHさんの歌唱は、そんなプレッシャーを微塵も感じさせない完璧なパフォーマンスだった(手持ちぶさただったのか腕を組んだりしていたのはちょっとかわいかった)。

Show-heyさん、慎吾くん、SHiNくんと、歌う人が変わるたびに一人ずつオレンジの光に照らされて登場する演出。
ライブの中での魅せるギャップがでかすぎる。
数十分前まで「かっみさっまDisco☆」ってはしゃいでたあなたたちどこ行っちゃったの。

(メモ)
I’ll be there for youはちょうどうまく見えなかった……
「時の流れに~」「時の波に~」の高音もへい様だった

SHiNくんが一人でステージの上段も下段もフルに使って、思いのたけをリリックにこめる様は、神とはまた違う神々しさを全身から放っており、もうほんとへい様に感謝の祈りを捧げるしかなかった。わたしの推しは踊ってなくても世界一です。
ラストシーンは6人が舞台上に散って、それぞれ思案げな表情を見せた。
その余韻に浸って、いつまでもたゆたっていたかった。

……のに!

「見て、この雰囲気!」
「ほんとだー!」
「ちょっと一人ずつツッコんでいきたいから、シンも意気揚々と立たないで座って!」

みんなそんな顔して何考えてるの?
ちょっとこのまましっとりしたトークしてみない?

「ではみなさん、最近話題の軽減税率について」
「……ストップ。やめだ、やめ!」

RADIO FISH、なぜか全員歌えて踊れる新進気鋭のコント集団です、って言われてもわりと驚かない。
パフォーマンスでもトークでも笑わせてくれる。楽しさしかないですよ……完敗、いや乾杯。
『Bitter Coffee』の裏話もちゃんとしてくれた。

「なになにー自分の過去の恋愛エピソードとかあ?」
教えて教えて!と詰め寄る慎吾が面白い。
「あ、そういうのはないですね」
一刀両断。
最初にもらったトラックを聞いてSHiNくんが想像したのが、アニメ『時をかける少女』のワンシーンだったらしい。
海辺のオレンジ色の夕陽。冒頭はそのイメージで書いたと。
その説明を終始したり顔で聞いているShow-heyさん。
「俺もそうだと思ってたもんねー!だから照明オレンジ色にしたしー!」
「歌詞に『オレンジ』って入ってるじゃないすか……」←リヒトくん

FISHさんの歌声はメンバーですら「誰?」とどよめいた仕上がり。
「ファンの人もみんな誰ー!?ってなってたよね」
ナカタアツヒコ本人もファンもすぐエゴサするよな……
「実は、リヒトにBメロ歌ってもらってレコーディングもしてたんだけど、あまりにFISHさんが良すぎて『リヒトごめん!』ってなりました」
なんだって!?
その幻のRIHITO Coffeeは絶対聞いてみたいやつじゃん……!
(たぶん「言葉だけじゃなく 君の笑顔で~」からのとこかな?)

SHiNくんが一人で歌っている中、ほかの5人が自由にマイムだったけどみんな何してたー?って話も面白かった。
慎吾くんは、連絡欲しい子から連絡こなくて携帯を投げつけちゃうって演技。
FISHくんは「僕はなんか二日酔いの人みたいな……」
曲の世界観どこ(笑)
御神体「ドラマに出る二人はすぐ演技する」とツッコむのが愉快だったし、ルパンの娘に俺も出させろとFISHくんに詰め寄るのも意味がわからなかった。
Show-heyさんに「あなた警察につかまる側だから警察一家の役じゃ出れないでしょう」って諭されてるのも笑った。
(へい様、ルパンの娘のFISHくんリアルタイムで見たもんねーってヘヘンってしてて良きでした)

さて、ライブもいよいよ終盤。
グッズのタオルが取り出され、次の振付の解説があった。
って、あの曲くるのかー!うおー!
終わってしまうさみしさありつつ、まだまだ沸くぞ!と気合を新たにしつつ、ラストパートが始まった。

セクシィーは止まらない(ライブ後編→アンコール)

そうです、後編の一曲目は『Gambler』。
スキルマスターのラップのカッコよさをめちゃくちゃ堪能できる一曲。とくにツインタワーが熱い(熱い)。
一番好きなのは「賭狂い⤴」でアガるとこのSHiNくんです!
でも年上組もいいんですよ……FISHくんもShow-heyさんもこの曲めっちゃかっこいいんだよ……!

曲の終わりでタオル客席に投げてくれたのも熱かったー!
あわよくば、と思ったけど頭上を数本舞っていきました。綺麗だった。
そして、最後の問題作が来た。
わたしのド真ん前のお立ち台に一人あがるFISHくん。
どこかに電話をかけるマイム。
「Old School is……」

セクシィ―!!!!!

爆笑。いや、これで笑わなかったらおかしいよ。
そっかー!ジャケットをはだけるときたかー!!!

「バッとやって初めて気づいたんだけど、俺ノースリーブだったの!」ってあとのトークで喋ってたけど、いやちょっと待て。
気にするとこってたぶんそこじゃない。

曲自体はとてもかっこよかった。
SHiNくんのラップよかったなあ~~慎吾くんもちょっと低めのキーでかすれる感じがセクシィ―だったなあ~~~
(この曲に関してはメンバーのことを「セクシィ」「セクシィ」言いまくれるからありがたいですね)
「面白さわかんない」
「かっこよさわかんない」
の「わかんない」でハテナ?ってのがよく伝わる感じの振付も好きだった(伝わるのか伝わんないのかどっちなんだ)。

そして、一番好きだったのは、ポケットベルでメッセージを送るところのダンス。
RIHITOくんがアニメーションダンスで並んだ5人の前を通過していくのに合わせて、一人ひとりがカッコイイダンスをつないでいく、いや、ちょっと何言ってるかわかんないと思うんですけど見たらわかるので円盤で一緒に見ような……!
「メッセージを送ります」
↑みんな言ってるけどここのシンくんもよかった!おいしいところがシンくんだったあ~……

ラスト、隊列を組んでジャケットプレイで行進していくのはもう笑うを通り越して泣いてた。
曲の最初から最後まで頭のいかれたダンスに目が釘付けだったんだけど、実は御神体がSHINGOの耳元で交互に「セクシィ―」ってささやいてたらしくて、それはちゃんと認識して見ておきたかったなーと思った。目が足りないのが悪い。

続いて『Stepping on the fire』がきたのには、ギャップに思わずへたりこみそうになりました。
かっこいい全振りのやつじゃん……
RIHITO→Show-heyのラップがやはり良すぎる。
慶太さんのパートを歌いこなすSHINGOもやっべえっんだよっ……
(だんだん自分の語彙力が低下してきたのには気づいています)

スキルマスターの本気ダンスは別の意味で崇める価値しかないと思っている。
中田ムーブの真骨頂もここにあり。
10/20、初めてw-inds.さんとコラボで披露できるのはほんとにわくわくしかない。
これからも末永くShow-heyさんとRADIO FISHをよろしくお願いしたい。

ついに最後の曲になってしまった。
『Make Ya Groove』。
ライブでもたびたび披露されている曲だけれど、終わりの一曲としてもってこられると、また違う景色が広がるのだった。
もしかしたら、演出重視の選曲だったのかもしれない。
メンバーが一番楽しく踊れて演奏できる曲を選んだのかもしれない。
とにかく楽しかった。最高だった。
弾ける音とともに降ってきた銀テープが美しかった。
美しい戦争だった。
終わりだというのに淋しさがなかった。
溢れるような爽快感とともに、夢みたいな時が終わった。

アンコール。

バラバラだったコールが徐々に一体感を増し、ついに声をそろえて2000人が大合唱したところで、おなじみのイントロ。
『PERFECT HUMAN』。
会場が揺れるほど盛り上がったのがよくわかる。
だってこれなら全員がノレる。
もちろん、RADIO FISHのライブは曲なんか知らなくたって最高に楽しめるのだけど、やっぱり知ってる曲って違うよね。
轟くように沸いた。
「NAKATA!」
「天才!」
ファンおなじみの千手観音は、へにゃっと笑うShow-heyさんがよく見えた。
また奪ったり奪えなかったりしながら、これからも続いていくんだろう。

アンコールありがとうございます、と言いながら、ここでもしっかりトークをしてくれた。
まずは『O.I.S~オルスクセクシィー~』の話。
歌詞にでてくる「オールドスクール」はダンスのジャンルではなく古きよきもの全般のことなんだよ、とFISHさんが語る。

「つまり、『盆踊り is sexy』ってお前は言いたいんだろ?」
「そうですね」

FISHさんは「セクシィ―」の発音へのこだわりもすごかった。
あっちゃん、そのこだわりの犠牲になり、何度も「セクシィ―」を録り直しさせられたそう。神様Discoの語りは一発OKだったのに……
セクシィな振付は、ジャケットをばっとしたい、というFISHくんの要望に応えてShow-heyさんが作ったものだそう。
はだけて、着直して、と永遠に繰り返せる振付だと聞いて、天才だなーと思った。

パーフェクトヒューマンをアンコールまでやらなかったことについての話はひたすら感慨深かった。
「そろそろ本編は卒業でいいのかな、と」
RADIO FISHは終わらない、と何度言われるよりも、これからも続いていくことを肌で感じさせてくれるShow-heyさんの台詞だった。
これを聞くためだけに今日来たのでも良かった、と思えるほどに色々な思いが詰まっていた。

と、ここで「今日はもう一つ企画があるんですよ」
と言い出すShow-heyさん。
「御神体、お誕生日おめでとうございます!」
わー!
そっかー!!
ケーキとともに弟分FAUSTの5人も登場してくれた。
わーみんなひさしぶりー!オープニングアクトめちゃ良かったよー!

Show-heyさんが仕切る。
「火は使えないので、御神体にフーって吹いてもらうと同時に前からペンライトをさーって消していって、ロウソクみたいに見せよう」
合図の掛け声は?
「中田さん、お誕生日おめでとうございます!せーの、で」
そこで「中田さん」がいいのか「御神体」がいいのか悩んでしまうShow-heyさん。
そんな中客席からとんでくる「あっちゃん」コール。

「『あっちゃん』で行きましょうか」
Show-heyさんがあっちゃんって呼ぶの新鮮だなあ。
「じゃあ『あっちゃん』になるね」
御神体がサングラスを外す……あ、そういうことか。
「あっちゃん!そんなとこにいたのか!おかえり、あっちゃん!」
そっか、今回はオリラジ二人のトークもなかったから、あっちゃんはずっといなかったんだ。

ペンライトが消える風景はとても美しいものだったんだけど、ちょっと消しにくいライトだったからやっぱりうまく消せなくってぽつぽつ残る光もあった。
そこにすかさずツッコむオリラジ+へい様が楽しかったな。
「何してんだよ~わたわたして色変えてるんじゃないんだよ~」
「そういう時はさっと下におろすといいんだよー」
「もうお前なー関西から来て何やってんだ~!」←すぐ中田ファンのこと覚える~

総勢11人で最後の曲披露。
SHINGOに「かっこいい曲紹介を頼む。Music startはなしだ」といきなり無茶ぶりするNAKATA。

「なんだ?かっこよくってどういうこと?」
「”Nice travel, how do you do?”」
「ハ?くそださ!」

SHiNさんプロデュース曲をまだ一曲しかやっていなかったから想像したとおり、ラストは『また逢える日まで』だった。
NEWTONのときは色々衝撃もあって、ただ良い曲として聞けない心もどこかにあったのだけど、今回はとても素直な気持ちで笑顔になれた。
11人が手を振りながら、わちゃわちゃとふざけあいながら。
恒例のPARADISEより物悲しさはあるんだけど、どこかさみしさより前を向きたい気持ちが勝った。

先に退場するFAUSTが挨拶をする。
マイクを持たされたのはNAOTO。……って、えー!
案の定ふわふわが過ぎる。4歳児のお遊戯会を見るよりこっちの緊張がすごい。
「大きなステージに立たせてもらえて、よかったです」
「泣くなよ!」
「泣く前に終わらせなきゃ」(彼は前年のツアーで泣いた前科がある)
会場とメンバーの「がんばれ!」感がすごすぎる。
みんなに一体感を生み出せたという意味では天才なのかも。
「スタッフさん、お客さん、RADIO FISHのお兄さんたちのおかげです」
RADIO FISHのおにいさんかー!そうきたかー……
その後、KAITOくんがちゃんと締めてくれて心底ほっとしました。

RADIO FISHは6人全員がひとりずつ挨拶した。
「RADIO FISHは終わらない」とたしかFISHさんが宣言してくれてほんとにうれしかった。
SHiNくんには「平日なのに」ってめっちゃ感謝された。ううんこっちこそZeppに連れてきてくれてありがとう。
RIHITOくんは神様Discoの話とかしてたかなあ。
Show-heyさんは演出の苦労を語ってくれた。こんなに個性的な6人を、楽曲を、こんなに語りたくなるようなステージに仕上げてくださって、全方位から感謝してもしたりないなと思う。

(メモ)
今回グッズTシャツなかったからPhalanxのをリメイクしちゃった~って話もしてた

慎吾くんはリハとかあんま参加できなくてごめん、って謝ってた。
ほんとにすごい忙しかったはずなのに、全22曲を完璧すぎるくらい完璧に仕上げていて、尊敬と愛しかないよ。
あっちゃんはまた逢おうって話してくれた。つらくなったら神様Discoのこと思い出してって言ってくれた。うん大丈夫、笑える。
RADIO FISHが続くなら、生きていけるよ。

感動よりも笑いや衝撃が上回って、ライブが終わるという実感もないくらいだったのだけど、最後Show-heyさんが泣くのを見てたらさすがにこみ上げてきてしまった。
「最高だな、終わりたくないな」っていうあっちゃんの声が震えているのを聞いたら、どうしようもなく泣けてきた。
「RADIO FISHでしたー!」って挨拶しながら、ずっと深く下げた頭が6人全員あがらなかった。
なんだか一生忘れることのできないくらいの、エンディングだった。

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なんだか、勝手にZeppはもっと感慨深くなるものだと思っていた。
2000人の前に推しが立つんですよ?
ファンクラブで300枚しか売れなかったところから、そこまで枚数伸ばしたんですよ?
(Zepp DiverCityのキャパシティは2400人。最後に聞いたとき、あと300~400くらいかなあと言ってたので、2000人近くはほんとに入ったんだと思う)
でも、ライブ中はずっと楽しくて笑ってて、しんみりする余裕なんて一瞬もなかった。そのくらい愉快なRADIO FISHだった。

正直なところ、2000人でもまだ少ない、と思った。
Show-heyさんの演出力がフルに発揮されるのは絶対RADIO FISHの現場でないと嫌だし、あっちゃんだって慎吾くんだって、FISHくんもSHiNくんもRIHITOくんも、2000人の器じゃない。
しかもその6人が掛け算しあうんだから、武道館もアリーナもドームも、いつかは絶対溢れるはずだ。

そんなことを感じた。
もう5日も経つのに、まだまだ涅槃から抜けられない。
セットリストを聞きながら、もうしばらく余韻にひたろうと思う。

もうちょっと簡潔なライブレポートはこちら(こっちは5千字くらいだった。人に勧めるときにはこちらにしてほしい……):RADIO FISH NIRVANA 2019 (2019/10/2)

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RADIO FISHの公式ホームページはこちら。わりと息してないけど、さすがに大事なライブの予定は載る。

あっちゃんHPのRADIO FISHページはこちら。ここでも近いライブ予定とか確認できる。ファンクラブの入会もここから。