ヒプマイのライトなファンがヒプステを観に行ったよレポ

オリエリタリ

生まれて初めて2.5次元のステージを観に行ったのでレポを書こうと思います。
今回観たのは、原作が声優ラップバトルのヒプノシスマイクである 『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage -track.1- 。(正式タイトルくそ長いな)

元々が超人気コンテンツのため「舞台化?大丈夫?」「声優じゃない人がやるの?コンセプト崩れない?」みたいな、賛否両論(どっちかといえば燃え気味)の話題作でしたが……

めちゃくちゃ良かった。楽しかった。
ので、そのレポートです。

舞台はもう今週末で終わってしまうのですが、今回が「track1」と銘打たれているので2,3と続きたいのだろうと思われます。「観に行こうかな?」と悩んでいる方の参考になれば、という思いもあって書いてます。

あとはアカバネディビジョンを推したい。
アカバネの女がここにいると世界に伝えたい。

そんな感じの徒然になりますが、どうぞよろしければ。

(前置きが長いので適宜目次からとんでください)
(ステージングやストーリーのネタバレが多いので気を付けてください)

ライトなファンがヒプステ沼に足を踏み入れた理由

まず、なぜ一般教養として軽く履修した程度のファンのくせに、18000円(!)(!!!)の舞台を観に行ってしまったかというと、わたしがこの一年推しに推し続けたグループのメンバーが出るからなんですね。
南部海人くんと言います。

彼は、元々EXPGというエグザイル直属のダンススクールで頭角を現していたんですが、諸事情あってそこをやめています。
で、モデルや舞台など個人の芸能活動もされてるんですが、2018年縁あってRADIO FISHの弟分グループ「FAUST」に所属することになり、そこでわたしは彼の存在を知りました(わたしはRADIO FISHとオリエンタルラジオのオタクなので……)。

FAUSTとしては、クラブイベントで武者修行に励むほか、RADIO FISHのオープニングアクトとしてZepp DiverCity TOKYOのステージに立ったり、不在メンバーの代打として音楽番組に出演したりしていました。
めちゃくちゃ華があってきらきらしたステージを創り上げる5人組です。
ちょっとヤンチャというか治安が悪そうな顔をしてるんですが、みんな礼儀正しくて自分たちのパフォーマンスにもファンにも誠実な、めちゃくちゃ素敵なグループだったんですよ。

その中でも海人くんの持ち味は、まず圧倒的に顔が良いこと(これは南部の女がみんな一番にあげるから間違いないやつ)。
そして、お客さんをめちゃくちゃ盛り上げるステージパフォーマンスを持っていること(圧倒的な表情と煽りに絶対視線を持ってかれます)。
ラップが書けて歌えて、記憶に残る特徴的な歌声を持っていること(RADIO FISHで言うと慎吾くんやSHiNくんくらい声質が強いと思う)。
自分に自信があって、それを自分の言葉で語れる強さがあること(けっしてイキリじゃない真面目な一面は外せない)。

という、ど直球な魅力がたくさんある一方で、仲間といるとけっこうお茶目で抜けてるところが見られるんだなー!
今回の役の狐久里くんほどじゃないけど、けっこうね、そういうね、そういう……

あと、ちなみにFAUSTには、海人くんのシンメ(非公式)であるところの加藤海斗くんというアーティストがいました。
海人くん一人でもめちゃくちゃ強いんだけど、ジェシーくん(海斗くん)と並んだときの、絵面とラップとダンスの良さはそりゃもう至高でしたね。
たとえFAUSTで活動しなくなったとしても、Wカイトで並んでるところは今後もファンへのお情けでも良いから定期的に見せて欲しいな……

てなあたりで、前置きが長くなりすぎたからヒプステの話をちゃんとしますね。
(FAUSTの話もまた改めて聞いてくれ)

ここからまとまってない舞台の感想

2019年11月28日。
公演期間もすでに終盤、千秋楽を数日後に控えた平日昼間の雨のシナガワにヒプマイのライトなオタクが降り立った。

事前にヒプステを浴びてきた友人たちから「考えるな、感じろ」「リングライトを複数持て」「アカバネが沼」「入間銃兎は実在する」などの情報を得ていたため、彼女(アカバネ強火担)から譲り受けたリングライトを鞄に忍ばせた。
南部先生に課金するためグッズはブロマイドを買った(ランダムじゃなくて個人が指定できるので)。

客席に足を踏み入れまず驚いたのは、「ステラボールが、立体化した……???」

今回の会場である品川ステラボールは、お世辞にも舞台を行う上で優れた会場とはいえず、横に長いし平面だし「端の席に人権がないのが確実なのにチケ代は一律18000円だと?」とそういう意味でも波紋を呼んでいたのだが、少なくとも高低差という意味では人権があった。
わたしはM列で最後列から数列前のかなりの後方ゾーンだったけれど、段差がめちゃくちゃしっかりしてたので視界は良好。

その上で、席について会場を見渡すと、客席部分にはみ出るまでめちゃくちゃセットが作り込まれている。
荒廃した世界観がそのまま現実に侵食しているようで、かなりテンションが上がった。

開演時間になると、まずは前説が始まった。
これがまた、ボケツッコミならぬ「DJ」アンド「ラッパー」の組み合わせ。
ヒプマイの小ネタをちょこちょこ盛り込んだ前説パフォーマンスはインパクト十分……だったんだけど、公演初日とかに観に行った人ってけっこう「どうノレば……!?」って戸惑ったんじゃないだろうか。
わかんないけど、ヒプマイのオタクはラップに馴染んでるけど、当初観に来たのってヒプマイ好きというより役者さん好きな人が多かったような気がするので。

でも、わたしが行った日はもうお客さんもけっこうノリがわかってて(驚異のリピーター率)、声上げつつ視界を遮らない程度に腕をあげつつ、かなりバイブス上げていけたんで良かった。
(「フーゥ!!」とかこっちが叫んでる横で双眼鏡構えたお姉さまがイルマジュートの顔を凝視されてるのはかなりカオスな空間だったが……笑)

そう、本編です。
これが、想像していた以上に、こちらのバイブスに訴えかけてくるステージだった!

まず、登場するイケブクロ&ヨコハマのメンバー、そして繰り出されるラップ。
これが「えっ、本家?」って一瞬、いやかなり長めのスパンで思えるくらいに、リスペクトに溢れたパフォーマンスで。

すごい、来てよかったな、って思った。

海人くんを通して、稽古を頑張ってることや「今までにないエンターテイメントを作り上げるんだ!」という気概は、たびたび感じる機会があったのだけど、「それがこんな完成度を生み出したんだ」と一番感じたのがこのときだった。

めちゃくちゃ話題だったじゃん。
良いも悪いも耳に入らないわけないじゃん。
それを、本家に最大最高のリスペクトをこめつつも、舞台オリジナルの楽曲にのせて「これが俺たちのステージだ」っていうのを見せつけられて、痺れると同時にシンプルに感動してしまった。

舞台オリジナルの「アカバネディビジョン」もそうだ。
ヒプノシスマイクの荒んだ世界観に狂いなくぴったり収まる三人は、全員が演技もラップもダンスもめちゃくちゃ魅せるものを持っていて、一挙手一投足が「緑に染めるぞ」という意志に満ちていた(アカバネのチームカラーがグリーン)。

そして、まんまと落とされたわたし。
ストーリーパートである1幕が終わった時点で「ケケケ(狐久里くんの笑い方です)」と笑いながら「カズー!」ってツイッターに叫んでたもんね。
そんで、すべてが終演した瞬間には「完全にさらぎくんです」「だと思った!」というやり取りを友人と交わしてた。
(なんでバレたの???)

左からカズ、こくりくん、さらぎくん

いやーアカバネって小物な悪役なんですよ。
ヨコハマで悪事を働きすぎてサマトキサマに目を付けられてるこくりくんは「ザ・チンピラ!」って感じだし(そのチョロい感じの演技がめっちゃ似合ってて推せる)、軍の施設から大事な情報を盗み出して悪事に手を染め始めたっていう蛇穴(さらぎ)くんも「いるよねそういうやつ~!」って感じだし、その二人を統率してるカズが全然二人のこと信頼してなくてすぐ首締めあげちゃう感じも良い。
治安が悪くて良い。

カズは「いっちゃん」こと一郎と幼馴染なんですけど、その「昔の仲いいまんまの幼馴染」を演じているときの激重クソデカ感情丸出しな甘すぎるふるまい、そして、本性をあらわにしたときのニヒルでヒールなパフォーマンス、そのギャップがめちゃくちゃ上手くて惚れる。
しかもダンスもラップも歌もはちゃめちゃに魅せる。さらに顔が美しすぎる。
端的に言って推すしかない。

じゃあなぜおまえは元々目当てだった狐でもカズでもなく蛇の女なんだ、と問われたら、それはもう単純に好みだったというしか……
くそっ……
一回しか浴びてないからちゃんと見きれてないんだよ……
なのに今わたしはめちゃくちゃ毒を盛ってほしいんですよ……

きめた、やっぱ千秋楽ニコ生で見るね

というわけで、ヒプステはそんな風に魅力的な9人が繰り広げるドタバタがとても楽しい。(まだアカバネの話しかしてないけど)
しかもそれだけでなく、ストーリーに加わる演出がめちゃくちゃ豪華。

メインキャストの9人以外に、ダンサーとして9人がクレジットされている。
この方々がすごい、というのも事前情報で聞いていたのだけど、え、こんなすごすぎるパフォーマンスをタダで見せてもらっていいんですか?まじで!!??っていうくらいダンススキルがものすごかった!!

(タダとは)
(わたしの18000円は6000円ずつアカバネの3人に捧げたので他に見たものはすべてタダです)

そのダンスを、ダンスだけで見せてくれるシーンももちろんあるし、それだけじゃなかった。
なんだろう、メインメンバーが動いたりラップしたりするときに、漫画で言うところの効果音?みたいな感じで、ダンサーが周りを取り囲んで贅沢に演出をつけてるんですよ(意味わかる?)
ほんとに豪華でいちいち目が足りない。

惜しむらくはね、ヒプステ魅力がはちゃめちゃに詰まってるんだけど、なんか濃縮還元なの。
一回見ただけだと、理解はできるんだけど消化しきれないというか、ステージを思い返そうとすると「あ、いまんとこ巻き戻して!」「あ、あっちのカメラもワイプで見せといて!」みたいなのばっかり(笑)
5時間公演くらいでやってくれよ(笑)

もっかい見に来てね、とか、円盤買ってね、ってことなんでしょうけど……
(グッズ無しのリピーターチケットほんとに欲しいね)

アカバネ以外の話もするね。
みんなほんとによかったよー!
もともとわたしはライトながらにハマが好きなので(りおーくんとじゅーとくんにサマトキサマをなんだかんだ年上特権で手のひらで転がしていてほしいタイプ)、理鶯と銃兎の小芝居なんかニコニコしながら眺めちゃった。

……あ、思い出した!
ヒューマンビートボックスに合わせてラップ刻むヨコハマ!
超しびれたやつ!!
わたしの18000円はもう残ってないんだけどあれにもお金払いたい。
めっちゃすごくてかっこよかった(語彙がそろそろ貧困)。
ヒューマンビートボックスはハマだけでしたね。とても良かった。

ブクロは三郎くんが可愛くて可愛くてよかったです。
二郎くんは、まじで、美しかった。
客降りで近くまできてくれたの。なんか、ウインクだか目配せだか後ろのほうに飛ばしてくれたの……「ひゅっ!?」って変な声が出そうになりました。

いっちゃんは主人公だった。
カズとの幼馴染うんぬんもそうだし、左馬刻と常にばっちばちしてて。
左馬刻の「一郎は絶対俺が殺る。でも俺のところに来る前に雑魚に殺られる一郎ならそんなのには一ミリも興味ねえ」っていうスタンスいいよね。好き。
「そんなこと言っちゃってさー」ってからかいたくなるけどサマトキサマはガチのヤクザだからそういう冗談ぬかすとマジでやべえやつなんだわ。
左馬刻と銃兎のバチバチも好きだし、二人が揃って「理鶯はなに考えてるのかわからん」って言うくせにちゃんと仲間なんだな、っていうのも、もともと好きだけどステージでもそういうの出てて良かった。

って、全然レポになってないな。
感じたことをただただ書きなぐっているだけ……すまない……

ストーリーがシンプルだから、そういういろんな魅力に脱線し放題、というのはありますね。
ちょっとどんな話だか軽く書いてみるね。

ヨコハマとの決戦の前、三回戦の相手としてイケブクロに立ちはだかったのは、ぽっと出のディビジョンで情報もほとんど得られないアカバネ・North Bastard。
しかし、調べを進めるうちに、勝つためなら手段を択ばず殺しも辞さない奴らだということが判明してくる。
そんな中、一郎のもとを十年ぶりに訪れたのは幼馴染のカズ。
昔と変わらない温和な雰囲気で「いっちゃん、闘うのは止めなよ」と諭すカズだが、彼の正体はそう、父親が殺されたことで性格が豹変したアカバネのリーダーだったのだ。
三回戦、卑劣な手で一郎のヒプノシスマイクを封じたカズ。
だがイケブクロの窮地を宿敵ヨコハマが救う。
無事アカバネに勝利した一郎だが、カズとの友情のゆくえ、そして左馬刻との決着はいかに……

みたいなストーリーを、ラップとラブソング(まじだよ)と豪華な演出に彩らせながらお届けするのが第1幕。
そして2幕では1幕で披露された歌やラップを、みんなで拳突き上げたり「ヒプマイホーン」なる謎の楽器を吹き鳴らしながらライブで楽しみます。
さっくり言うと、ヒプステそんな感じ!

チケ代にはびびったけど、やっぱり行ってよかったなって思ってる。
海人くんありがとう。
おもしろいエンタメに出会わせてくれてありがとう!
赤髪も演技もラップもダンスも、アクロバットも煽りもファンサも、全部完璧だったよ。そんででも、まだまだこれからを見たいって思ったよ。

あとなー!やっぱアカバネなんだよなー!
謎の余白……
もっと詰めてほしい設定のいろいろ……
というか、単純に、三人のパフォーマンス見足りない(涙)すごいよかったからもっともっとアカバネのこと知りたい見たい教えてほしい……

というわけで、アカバネの亡霊になりそうになりながらのヒプステ観劇レポでした。

アカバネ……(余韻がすごい)