RADIO FISHの2019ワンマンライブ『NIRVANA』はめちゃくちゃ素晴らしいステージだった。
どのくらい素晴らしかったかというと、ライブが終わってからの一週間でNIRVANAについてだけで3万字以上の文字数を費やしているほど心に深く刻まれたのだが、そんなに書いてもまだまだ書きたいことが溢れている。
というわけで今回はメンバーのうち二人に焦点を当ててみたい。
- RADIO FISHのメインボーカル兼圧倒的センター「超絶可愛いSHINGO」ことSHAMAN慎吾
- RADIO FISHの天才演出家兼ストロングスタイル女殺しプレイヤー「僕の名前はー?」「Show-hey!」
(呼称の大渋滞)
普段はメンバー全員に焦点をなるべくあてた文章を書くよう心掛けているのだが、たまにはこんな回があってもいいじゃない。
というわけでいきます。
ライブ序盤(オープニング~5曲~自己紹介)
まず衣装の話をしたい。
衣装1着目はヒョウ柄でした。
(↓左側の写真のやつ)
衣装プロデュースもへい様だと思ってるので、そういう前提で褒めます。
RADIO FISHにヒョウ柄着せるの思いついたの天才すぎない?
「中田を崇める」という世界観にピッタリのギラギラぐあいだし、かといって下品にはならずに高潔感があふれ、清廉さすら感じさせるほどに5人全員よく似合ってる。
(NAKATAは安定の黒軍装なので……)
次コート買いに行ったらわたしヒョウ柄選ぶんじゃないか、ってくらい心にインパクトを残してくれた。
楽しい萌さんあっちゃんエピソードはこちら↓
そんな衣装で始まった今回のライブ。
曲の演出も安定と安心のハイクオリティを担保しつつ、とんでもない変化球で我々の度肝は抜かれた。
まず『SPACE MAN』。
ステージ1階部分の5つに分かれたブロックから、メンバーが一人ずつ登場する演出。
かっこよすぎて涙出る。
そして2階からゆっくり、ゆっくりと牛の歩みで登場するNAKATA。
爆笑しすぎて涙出た。
いやはやほんとに、どうして今までRADIO FISHのステージが2階建てでなかったのかにわかに信じられない。
『NEW GOD』で御神体が天井に激突するから4人が腕を曲げねばならなかった、だと……
一曲目の時点でZepp DiverCity2000人大勝利を確信した。
Show-heyさんには、武道館で燃え盛る演出とかバンバンやってほしい。
ドームやアリーナでShow-heyさんが作り出す景色を絶対に見たい。
次の『GOLDEN TOWER』は、慎吾くんの歌声が良すぎて「もうここが涅槃か」と思った。
これ、SpotifyとかApple Musicとか入ってる人は絶対セットリストで聴いてほしいんだけど、観客の声なしではレコーディングとライブver.の違いがわからないほど、慎吾くん歌がうまい。
知ってたけどマジでうまい。
ドラマとか映画とか出まくってていつ歌の練習してるの?ってファンでも疑問に思うレベルの多忙さなのに、歌がうまくなり続けてる。
(この夏はミュージカルのお仕事があったので、そこでレッスンを受けてさらに上達した説はあります)
個人的に今回のセトリ中、慎吾くんに涅槃に拉致られるのは『東京大革命』『NEW GOD』がツートップだったかな~
やっぱり崇め曲は藤森慎吾の歌声があってこそ。
新曲の『神様Disco』も、慎吾くんの良い声であんなに熱く歌われるってのが、笑いに一役買っているはずだ。
演出の話に戻る。
3曲目の『あの日見た神様(以下略)』にて、ラストの振付がマイルドになっていたのが、次の『No.55』にナチュラルにつながって好きだった。
元々の肩組みニコニコ「あの日見たスキルマスターの狂気を思い出していつかきっと泣いてしまうのかもしれないな……」な演出も大好きだし、なんならライブで隣の人と肩を組んでいつか左右に揺れてみたい!という欲望も心のわりと浅いところにあるのだけど、いかんせん客席の半数はRADIO FISH初体験なので!
中田崇めはまず適量が肝心なので!
(中毒こわい)
そして『東京大革命』をしっかりセトリに入れてくれるありがたさ。
中田さんの演説とマントの演出があるため、「映え曲」としてライブで披露されることも多いのだけど、やっぱり東京でワンマンやるなら欠かしてほしくない曲ですよね。「東京!こんなもんかぁー?!」(←これはINVISIVLE EMPERORのShow-heyさん)
慎吾くんの歌は「革命の夜明け前~」「革命の日の朝に~」からのパート、伸びやかに世界を制す感じがとても好き。
中田さんの「言葉は剣より強し」の演説と対をなして、東京を掌握する。
あと個人的好きポイントは「拳突き上げろ likea 神龍(シェンロン)」のとこ。
抑揚といい勢いといい、そこだけ100回くらいリピートしたくなる。
そこで曲はひと段落。
あ、MCとか自己紹介も二人をほめるよ!笑
まずShow-heyさん。季節じゃないのに桃好きアピール欠かさないの推せる。
残暑を延長してまで桃の話をしたがるの推せる。
今まで見たライブでは、こういうMCのときに客席の女子をばったばったとなぎ倒していくようなストロングスタイルファン獲得大作戦が印象的だったのだけど、NIRVANAはそうでもなかったなー!
自分をアピールするより「メンバーのかわいい話きいて!」「メンバーの楽しいとこ見て!」っていうのが、演出の枠を超えてライブ全体にあふれ出ていたのが伝わってきました。Show-heyさんのRADIO FISH愛が推せる……
そして慎吾くんは「美代子と清武の息子」良かったよね~!
美代子さんの話も清武さんの話も、いつ聞いてもほっこりするもん。
うちの三男もあんな子に育てたい……
(次男はFISHくんかDAIKIくんみたいに育てたい)
(NAOTOくんはちょっと不安)
(長男は祥平くんも敦彦くんも不安しかない)
(何の話?)
Show-heyさんも慎吾くんも、SHiNくんのことを全力で推してくれてるのも、推せるポイントです。
Show-heyさん、今回の演出、ちょっと苦労というか気にかかるところがあったんじゃないかなと実は邪推している(日程とか過去最大キャパとかと違うところで)。
でも、こちらになにも感じさせずに完璧に仕上げてさ……
何者なのかな。魔法使いとかかな。
ライブ中盤①(『ULTRA TIGER』~企画コーナー)
『ULTRA TIGER』→『黄金時代』→『NEW GOD』の流れは藤森慎吾に最敬礼を捧げたい。
「この人生ゲーム」のゲームの言い方(ゲェィム⤴)、そして「かちどきが聞こえる」のその声がまさにかちどき、そんなところがひれ伏したいほど好き。
それに『黄金時代』の中田連呼パート、あれNKTチャレンジより難易度高くない?
こんな「中田中田」連呼する早口言葉聞いたことある?
ためしにチャレンジしてみてください。わたしは最初の「中田」で噛みました!
※NKTチャレンジ……楽曲『NKT34』の一番の歌詞を噛まずに唱えきった人が優勝というゲーム
そしてやってきました『神様Disco』。
いくらカオスな楽曲だからって、「盆踊り入れたい!」「UFOやりたい!」無邪気にアピールするメンバーの要望全部かなえてみせるって、そんなに容易いことじゃないと思う。
しかし、それをやってのけるのがShow-heyという男なんだ……!
カッコイイ!に振り切ったShow-heyさんも大好きだけど、おもしろい!に振り切ってくれたShow-heyさんは、それをニコニコ楽しそうに話す笑顔も込みで、一番大好き。
もちろん、「NIRVANA」の意味も知らずに「さぁいざ参ろう涅槃の境地へ!」と説得力むんむんに歌いこなしてしまう慎吾くんも大好きだよ!
でもさすがにライブ自体のタイトルくらいは知っておこうな!
(これあっちゃんとの二人トークのさなかにさりげなく「ニルヴァーナがうんぬん」とかねじこまれたんだったら、その場ではウンウン頷いておいて、あとでこっそりGoogle先生にお尋ねするパターンだと推察)
あとこのタイミングで『SPACE MAN』の楽曲をほめさせてほしい。
Show-heyさんプロデュースのこの曲、めっちゃ好き。
4曲中一番なんじゃないかってくらい好き。
恋愛ソングとしてというか、6人全員で歌う歌として好き。
なんだろう、Show-heyさんはその説明で笑いをとっていたけれど「You and~~You’re dangerous girl」のところが実はヒントなんじゃないかって思っている。
「舞台上から『べっぴんさん、べっぴんさん、一人飛ばして~』ってやるやつのことだよ」って言ってたよね。
つまり男女というより、ステージ上の6人とわたしたちファンのことだって捉えてもいいんじゃないか。というか、許される範囲の解釈と思いたい。
あれです、『神様Disco』が『オルスクセクシィー』が(そしてもちろん他の2曲もが)、わたしたちの渇いた心に「未体験Injection」だったよ!ってこと(笑)
そんなあたりで、歌詞の話はまた改めて考えてみるつもりなので、また後日。
企画コーナーもお二人ナイスだった。
持ち込んだShow-heyさんはメンバーのいろんな顔とミニコントを見せてくれた!という意味でグッジョブだし、あっちゃんと組んで盛り上げてくれた慎吾くん、本当に頼もしかった。
オリラジのミニコントは信頼しかない。
そんで、これからは「RADIO FISHのミニコントは」って言えるようになるのもとっても嬉しい。
ちなみに、企画のふわふわ具合についてわたしがどう感じたかというと、
「あれもしたい? これもしたい? わがまま結構」
「ついてこい けど俺はNO PLAN」
答えはいつでもRADIO FISHの歌詞の中にあると思ってるよ!
(せっかく引用したから言うと「感覚派SHARPで最高なBeats」ってショーヘイさんのことじゃないの?って気がしてる。俺はNO PLANで、プランは全て彼の頭の中って意味じゃないのかな。もちろんNAKATAって解釈もできるんだけど、NAKATAはそれを観てる将軍のほうじゃないかな。で、ここで呼ばれたから満を持して四番手として飛び出る、だとわたしの中ですっきりするなー)
(「呼ばれて飛び出て」ってへい様に「誰が呼んだの?」ってずっと思ってたので……)
ライブ中盤②(『TONIGHT』~『Bitter Coffee』)
初期曲のメドレー良かったな。歌詞の切り取り方が美しかったなあ。
『TONIGHT』では、耳から聴こえる光景がそのまま眼前に広がるという至福。
『PARADISE』も五感で感じる全てが「ハッピーな最高のショータイム」だった。
慎吾くんの歌声は、次からの『O.D.O:Re』『ワンチャンCOCO☆夏物語』『MIND BEACH』 それぞれでテイストの異なる音色を奏でてた。
3曲全てに海が出てくるけど、ぜんぶ違う海が見えたよ。
でもって『Trip Drop Town』!
この曲で、慎吾くんとShow-heyさんという二人のステージを見せてくれて、気分は新しい大陸を発見したコロンブス。
慎吾くんって、一人で歌うかゲストさんとコラボするかNAKATAと対になるか、のパターンが多いけれど、スキマスの一人とシンメみたいになるのめっちゃいいじゃん……
Show-heyさん、最後のご挨拶で「誰と誰が組んだらみんな喜んでくれるかなとか考えてる」って話をしていたけど、Show-heyさんの見せてくれるものに沸かなかったためしがない。
これからもよろしくお願いいたします(最敬礼)
そしてライブ中盤の締め。
だいぶ期待して臨んだ『Bitter Coffee』の演出は、そりゃもう、その期待を上回るものでした。
FISHさんが歌える歌を作ったSHiNさんにもありがとうだけど、そのFISHさんにあんなステージ用意したShow-heyさんにも大感謝。
白熱球みたいなオレンジ色のライトの中、浮かびあがってはすうっと消えていく一人ひとりのメンバーの姿を今でも鮮明に覚えてる(ナチュラルに歌詞が)
わたしこの『Bitter Coffee』の慎吾くんのサビが大好きなんです……
「君にあの日あの時に ちゃんと気持ち伝えなきゃ」の「ちゃんと」にグッっと力がこもる感じ。
ここだけ何回でもリピートしたいし何回だって泣きたい。
あとね、これShow-heyさんの歌!
Show-heyさんが歌うの、Trip Drop Townとあとインスタライブでちょこっとしか聞いたことないんだけど、その低音イケボとぜんぜん違う歌声……表情……
そもそも最初の「今じゃ一人で歩く道~」からのところと、「時の流れに~」「時の波に~」のところで見せる顔が違いすぎて何度聞いても頭を抱えそうになる。
Show-heyさんラップも大好きだけどこれからもっともっと色んな歌うたってほしい。
聴きたい。待ってます。
その後のトークでは慎吾くんがまたグッジョブだった。
SHiNくんにリポーターテイストで「どんな気持ちで作ったんですか!?」「やっぱり過去の恋愛が元で!?」とか聞き出してくれる感じ、頼りになる!笑
「自由にマイムして」って言われた振付のところで、がっつり演技に入っちゃうっていうのも、慎吾くんらしくてしかし解釈が「それ合ってる?」って感じで面白かった。
(FISHさんの二日酔いに持ってかれてるけど、慎吾くんのほうも「彼女から連絡待ってるのに全然来ないから携帯投げつける」とかって、それ曲と合ってるっけ?と思った笑)
でも、とにもかくにも演出だった。
こういう曲で踊っているところも実は見てみたいと思っていたんだけど、たぶん全然ダンスはしなかったんだけど、とてもとても良かった。
ライブ終盤(『Gambler』~ラスト)
『Gambler』は歌詞の振り分けが天才。
1番の、FISHBOY→RIHITO→SHiN→Show-heyとつないでいくのがまず好き。
FISHさん「Ah」だしRIHITOくん「ya」が似合うし。
そして「恋愛×賭け事」のいちばん盛り上がりの部分をRIHITOくんとSHiNくんに歌わせるってのが……!(!)
ラストの「俺はまさにGambler」と決めるShow-heyさんでは、「人生は常に二択」とご自身で語っていたのを思い出す。
続いて『O.I.S~オルスクセクシィー~』は何から始めればいいのか……
FISHくんの「バッッってやりたい」というニュアンス全開の無茶ぶりをジャケットプレイに昇華してくださったShow-heyさんに、まず感謝の舞いを捧げればいいのか(下手なくせにすぐ舞おうとする)
十日たった今でも、6人が隊列組んでジャケットはだけながら行進するさまが、脳のわりとコアな部分に侵食している。
観た人、聴いた人の脳波を書き換える系のソースコードが組み込まれてる曲な気がする。
そんでもって慎吾くんの低め声のラップ好きです!
「スゴクイトシイ!」も好きです(笑)スゴクイトシイ!がこんなに似合うの藤森慎吾しかいないよ、絶対。
『Stepping on the fire』は、この難解な歌詞を気持ちこめて歌い上げる慎吾くんに拍手喝采おくりたい。
歌詞むずかしいけど「君となら永遠だって長すぎやしない(意訳)」とか超いいよね。そんで「炎の上でステップ踏もうぜ」って。
おしゃれが過ぎる。超かっこいい。
あと今あらためて歌詞見たら、へい様ってすっげー「dive」するなって思った。
『SPACE MAN』も『Gambler』もこの曲も、隙あらばダイヴしてる。
本編ラストが『Make Ya Groove』だったことは、今後しばらく語り継いでいきたい。
Show-heyさん、今回のライブのテーマは「中田神格化」だって言ってた。
さらには、これが最後の曲ってことはここが「涅槃の境地」であるはず。
それが『Make Ya Groove』なんだもんなあ……
「今世紀最大の企み」で「俺たちが思い切り生きてく未来」。
ちょっと、うまいこと言えないのだけど、なんだかとても熱い気持ちにさせられた。
***
アンコールの一曲目は『PERFECT HUMAN』。
RADIO FISHといえば!なこの曲を「本編でやるのはもう卒業で」というShow-heyさんに、彼らの未来を感じて本当に感慨深かったのだけれど、実はNEWTONツアーの名古屋公演ではパフェヒュはアンコール曲だった。
NAKATA概念化宣言があり、概念になったままの本編終了があり(つまり5人だけしかいない状態でライブ本編が終わった)、アンコール一曲目の『PERFECT HUMAN』でようやくNAKATAがステージに戻ってきてくれて。
でも、反響がものすごかったせいで、次の大阪公演からは演出がマイルドに変わり『PERFECT HUMAN』も本編内に戻った。
実は本編でやらなかったのは初めてじゃなかった。
でも、それをなかったことにするわけじゃないけど、NEWTON名古屋公演の形よりNIRVANAのほうがRADIO FISHでしょ?RADIO FISHってそういうグループでしょ?って、Show-heyさんが、4人が言ってくれた気がしたんだ。
『PERFECT HUMAN』だけじゃなくて、新曲4曲含めて全てを通じて、全身全霊で。
……どうだろう。
NEWTON名古屋で一緒に呆然となった人には、この気持ち、伝わるんだろうか。
***
ほんとは、お誕生日会も嬉しかったよとかもこの記事に書きたかったんだけど、なんかNEWTONからのこの流れを思い出したら、ちょっとここらへんで一区切りうちたくなってしまった。
今回、こういう演出にしてくれたShow-heyさんありがとう。
どんなに多忙でも、完璧なコンディションで全てをRADIO FISHにぶつけてくれる慎吾くんもありがとう。
この記事はおもに二人のことを書いたけど、RADIO FISHを作ってくれた中田さんにも、そして6人全員にありがとう。
なんか妙な締めになってしまったけど、たまにはこんな回があってもいいじゃないってことで。
言葉で伝えるold typeなので、またブログを書こうと思います。
以上!