雑記

オリエリタリ

オリエンタルラジオの単独ライブ、行ってきました。
真正面のすてきな近さの席でそれだけでどきどきしちゃってたんだけど、始まったら、というか、ライブが進むにつれて、それどころじゃなくなるくらい胸がいっぱいになりました。
オリラジの漫才はいつみても、ああこのネタをこんな風に持ってきたんだとか混ぜたんだ、とか、あるいは今回はこんな構成でいくのねーみたいにどこかそれこそ授業参観のように(笑)、冷静に見ちゃう部分があったんだけど、結果、そんな風に見てた自分が恥ずかしいというかおこがましいというか、もはや「してやられた!」みたいなくらいにガンガン二人の策略とパワーをぶつけてこられて、ほんと馬鹿みたいに泣いちゃうくらい感動しました。
「忘れられない」度合いとしては、ライスの京橋単独くらいのものもあったんだけど、ライブ自体の印象としてはこないだの「コモク」に近かったかなあ。どんどん構成が暴かれてって、でも終わるまで気付かない部分もあって、もうほんと騙されてたんだけどでもそれが嬉しい、みたいな。楽しかったです。
それでオリラジ単独もやっぱり、この自分のわけわかんない感動みたいなものを分かち合えるお友達がいて、今回はほんとすぐ近くにいて、それで話して盛り上がって次を楽しみにできるってことが、本当に嬉しかった。
その、お友達がすぐ近くにいたっていうのは、オリラジきっかけで仲良くなった東北に住んでる方がいて、オリラジ以外にも芸人さんでも他の趣味でも色んな話とかテンポや温度がすごい心地よいなあといつも感じていて、去年頃から「次会ったらちゃんと語り合おう!」って約束していました。
でも三月に地震があって、それからしばらく連絡が取れなくなってしまって、安否を確かめようにも住んでる町はおろか本名も連絡先も知らない自分に気付いて愕然として、自分の無力さとか全体的な不安定感のことも合わさって、あれから数日はベッドの隅に腰掛けてずっとレミオロメンの「P」という曲を聴いてたことしか覚えていません。
無事だってことを聞いて、ぼんやり次会えたら泣いちゃうんだろうなあと思って、思ってから半年もたってのことだったけど、やっぱり会えたら泣いちゃいました。会えたときもさよならするときも。
大切な人のことを大切だって心にとどめとくのも大事だけど、やっぱり隣に並んでたくさんしゃべって同じもの見て笑いあって泣きあえるのが幸せだって思ったし、もっともっと大切にしていくための近道だなあと思いました。
泣いても笑っても、「またね」って言ってさよならできれば、絶対また会えるんだと思います。
だからまた、たくさんおしゃべりしましょう!
そんなこんなな大きな出来事も心の中に大きく占めてるんだけど、同時に大きな穴ぼこも私の中にあります。
大切なものが「いなくなる」ではなく「もういない」ということを聞かされてしまいました。
なんでそんなこと言っちゃったのか自分でもわからないけど、お友達と話していて「でもいつかひょっこり、何事もなかったかのように林さんが舞台に上がっている気がしちゃうよね」と言われたとき、「それは、そんな気はするんだけど、でも『カリカは死んじゃった』って考えたときに絶対そんなことはないってわかっちゃう」って答えてしまいました。
そんな風に言いたくなかった。でもそう思っちゃう。なんでだろう。
もうライブもありません。テレビも、DVDもありません。(√るーとは続くけど!)
私の頭の中の「しゃべるコント」と「魔王コント」と「オリコント」しか、私の中の「カリカ」はないんだなあって思ったら、たまらなくなりました。それってどんどん薄くなってはかなくなっていつかは消えちゃうってことじゃないか。なんでこんなこと言っちゃうんだろう、でも、そうじゃないか。
しばらく、「無い」という存在を追いかけてしまいそうな気がします。
私にとって、そういう存在だったのだ、カリカは。

コメント

  1. りすも より:

    すみません、オリラジ単独ライブにのみコメントさせてください。
    今日京橋花月にいってきました。
    本当にいろんな意味で一番のはちゃけたいいライブでした
    コントは彼らの武器だと思います
    さいごの武勇伝斬りにはなんだかホロリときちゃいました
    人に笑われる商売!!と言い切る彼らはかっこいいし、長い間応援してきて間違いなかったとなんやら報われた感もあり、まだまだこれから絶賛オファーされ続けるように頑張ってほしいとも思いました
    オリラジは人生ですね~
    生き様見せられてどんだけの人が明日に進む力をもらってるんだろう
    ご友人にも大阪からのこの力をおすそ分けできますように

  2. kagari より:

    >>りすもさん
    コメントありがとうございます!
    私も昨日、京橋いってきました。そこであらためて感じたことをそのまま言葉にしていただいて、すべてにうんうんとうなずいてしまいます。
    「オリラジは人生」、ですよね。
    何度倒れても折られても、それらを武器に何度でも立ち上がる二人は本当にカッコイイし、その生き様を「武勇伝」と呼べるようになったことがまだ中間地点でしかないなんて。
    ありがとうございます。りすもさんのメッセージもまた、力になりました!