10/12/26 M-1 敗者復活戦

 M-1 敗者復活戦
 10/12/26 12:00~ 大井競馬場
 出演:[MC]はりけ~んず/グリーンランド/三四郎/ラフ次元/あどばるーん/土佐駒/どぶろっく/天使と悪魔/スマイル/ダブルネーム/メトロクラフト/デニス/シャイニングスターズ/初恋クロマニヨン/ななまがり/デスペラード/ミルクボーイ/マキシマムパーパーサム/トンファー/マテンロウ/和牛/セルライトスパ/ミサイルマン/ソラシド/エレファントジョン/井下好井/ボルトボルズ/ダブルアート/エリートヤンキー/ブロードキャスト/LLR/えんにち/トレンディエンジェル/ギャロップ/アームストロング/三日月マンハッタン/ボーイフレンド/お湯/天狗/ロシアンモンキー/ブレーメン/ハイキングウォーキング/スーパーマラドーナ/かまいたち/プラスマイナス/天竺鼠/ジャングルポケット/風藤松原/バース/ギンナナ/平成ノブシコブシ/とろサーモン/笑撃戦隊/チーモンチョーチュウ/千鳥/マヂカルラブリー/プリマ旦那/POISON GIRL BAND/ウーマンラッシュアワー/我が家/アーリアン/磁石/東京ダイナマイト/ゆったり感/タイムマシーン3号/モンスターエンジン/囲碁将棋/パンクブーブー

大井競馬場で夢を見てきました!
あそこにいた人しか見れなかった夢なのが残念。
現実はとても面白くて、最初から最後まで笑い転げて、でも、たまには夢が見れなくちゃそんなのつまんないよ。ザオリク!!
とりあえず敗者復活で興味深いなあと思った人たち一言ずつメモ。てきとう。
・天使と悪魔…お経に合いの手。もっと聞きたい。
・ダブルネーム…去年と一緒じゃんかと思ったら去年より歌うまいw
・デニス…ブラジルのダブル。実生活ネタにすればいい。
・デスペラード…イランから二十年前に来ました。イランの有名人。
・マキパー…競馬場ではげとるやないか!
・マテンロウ…「一年目はオリエンタルラジオ以来くらい」
・エリヤン…未来へのキーワードを教えよう!
・LLR…遅刻しちゃいましてねー
・えんにち…2011春 カミング アウト
・ロシアンモンキー…川口さんかわええ
・ブレーメン…虹の根元にはだいたい俺が立ってる
・ハイウォー…たれ目のおっさんが買ってきた塩
・ジャンポケ…斎藤さん!すき!ハッ!!
・風藤松原…去年よりいいなーすてきだなー
・チーモン…あとにふんほしい。ちゃんとしろう
・マヂラブ…のだくーん
・ポイズン…すばらしいよ…ストレス解消、
・ウーマン…もはや感動の域。
・東京ダイナマイト…衣装にて登場。
・ゆったり感…きれいにきまった!
・タイムマシーン3号…なぜストレートでとおらない…
・囲碁将棋…よかった!決勝で文田を聞きたいよう
・パンブー…さすがだね。
いごしょのネタがとってもすばらしくて、とても大きな夢を感じてしまった。むっちゃ下ネタだし、展開の妙はあれど上手くまとまったかときかれたらよくわかんないし、でも見ながら感情の起伏がものすごくあってカメラワークもすばらしすぎて、これぜったい地上波で見たい!あげて!って思っちゃって。冷静になってみるとほかにもすてきなネタは山ほどあって、とくにチーモンやポイズンなんて思い出すだにこの人たちがあがらなくてどうすんのって思いがこみあげてきたりしたんだけど。でも、夢を見てしまった。
決勝という現実が始まってみたら、それはとてもおもしろい世界だった。トップバッターのカナリアは最初の入りでボンちゃんが焦ってる気がして大丈夫かなと思ったらそんなのは全くの杞憂で、ボンちゃんの提案を安達さんがのらりくらりとかわしながら手のひらの上であやつってるのに見てるこちらには踊らされてる感は全く無くて、ただただ思いっきり笑った。点数がどうでも、納得だった。おもしろかったから。二番手のジャルジャルも一緒だった。「漫才」を頭っからぶちこわしてくれる感じは、ああジャルジャルだなあと感じ入らされて、こんな風にいろんな面白さがあってそれをテレビで伝えきることが不可能なら、「いかに単独ライブを見たい」と思わせるのかが勝負になっちゃうのかななんて考えたりした。
敗者復活枠の発表は奇妙な諦念と共にだった。去年みたいな失望感は全く無くて、もしかしたらそれは私が変わったということかもしれないけど、ああそうなんだろうなあと思った。彼らのネタ自体はわたしは見ていたはずだけど囲碁将棋に唸らされていたので断片くらいしかよくわからなかったし。もうこんなにおもしろい決勝戦になってるんだから、誰でもいいんじゃないかって思った。夢も見れたし。でもその夢が、大井にいた人しか見れなかった夢なのが残念だと思った。みんなが見れた夢ならばそれは現実になるだろう。でも、限られた人だけが見る夢は、現実がおいついてくれるまで、こっそり隠してとっとかなくちゃいけない。地面に埋めたタイムカプセルみたいに、その蓋は永遠に開けられないとも限らない。そこで登場したスリムクラブだった。こちらにいつまでも笑うことを許してくれるみたいな漫才は、笑えることの幸せを思いきりかみ締めることができて、ほんとに幸せだと思った。みんなが手をたたいて笑っていて、地響きみたいに笑い声が反響して響いて、画面の中までみんな笑ってた。「ぽかんとさせてやりますよ」。真栄田さんの声が何度も耳元で再生された。この嘘つきめ、と思った。みんな笑っちゃってるじゃないか。笑わせちゃってるじゃないか。
舞台に目をやると、舞台の端で何度も力強く万歳をしている人がいた。舞台に最後まで残ってふかぶかとお辞儀をして去っていく人がいた。ノブコブの吉村さんとチーモンの菊地さんだったって聞いた。菊地さんはエリヤンのみのちゃんに肩を抱かれながら、何だか遠くに目をやるようなミニコントでも始めそうなゆっくりした足どりで帰っていった。その横でスリムクラブの活躍を大画面でみとどけ、飛び跳ねながら盛り上がる芸人さんが、何人もいた。繰り広げられる漫才の応酬にけらけら心地よく笑いながら、囲碁将棋のブログとか、シュールキャバレエで酔いつぶれた吉田さんとか、なんども「出れないんです」と言い続けた二人とか二年連続の復活の呪文とかをぼんやり思い出した。どれもすてきな夢だったのに、どうして一つも叶わなかったんだろう。
うまくまとめるのはとても難しいけど、2010年の最後にこんなに楽しく笑うことができてとても幸せだ。感覚麻痺するくらい手をたたけて嬉しかった。理不尽なことなんて何一つなくて、大好きなものを大好きだと声を大にして言い続ければいいだけだと思った。人生は一度きりの大舞台じゃないから、こっそりずっと眺めさせつづけてほしい。