09/12/20 M-1 敗者復活戦 後編

後編という名のぐだぐだ語りです。
前編という名の敗者復活戦レポはこちら
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全部が終わったあと前の席に移動して、スクリーンで本編を見ました。
敗者復活が発表されたときの落胆とモヤっと感……今でも忘れられません。
人生ってうまくいかないことだらけなんだな、所詮思い描いただけの夢なんて叶わないんだな、って悟ってしまいました。こんな競馬場のど真ん中でw
その後気を取り直して見始めたあともモヤモヤしてしまってどうしようもありませんでした。決勝進出者たちが「日本で一番面白い9組」だか「3組」だかって紹介されたときは思わず、「他にも面白い人は山ほどいるんだよ!」って声に出して言っちゃった。
それがパンクブーブーが勝ち進むにつれて段々と機嫌を取り戻してきた私w
二本目のネタが終わって結果発表までの瞬間はドキドキで死ぬかと思いました。
そしてついに優勝が決まった瞬間、全てが吹っ飛び全力でおめでとう!しかなくなった。
大井競馬場全体がパンクの優勝に沸いてて、ほんとに感動したし嬉しかった。
でも。
実際私は、パンクブーブーそんなに知らないんですよね。
ネタを見たことあるのは5月の漫才バトルだけです。でもその時たしかに名指しで面白いって感想残してて、すごい印象に残ってはいるんだけど。
なのに何でこんなに優勝が嬉しいのかなって考えてたんだけど、自分が普段応援してる人たちにすごいかぶるからなんですよね。
東京吉本で、M-1に対しては苦節9年で、私が普段見てるようなライブにたくさん出てて、私の知ってる芸人さんたちが何人も手放しで彼らを応援してて。
それが最後の最後で報われた姿は、さっきものすごい失望感を味わったその後で、バカみたいに夢とか希望に思えたし嬉しかった。ってことなんじゃないかなー
今回のM-1ってこのためにあったんだね、って思っちゃいました(笑)
サンキュータツオさんがこんなことかいててpunch-lineさんもそれに反論してたんだけど、私もむむっと思いました。
M-1って新しさを評価する場なのかなあ。よくわかんない。
なんていうか、ネタの面白さとか新しさっていうのはもちろん有りきなんだけど、それ以上に、私含めみんなM-1とか出場コンビにドラマ性を求めてるよなあって感じました。
今回だったら、パンクブーブーや笑い飯がついに優勝すればドラマだし、製作者側はそれ以外にも「返り咲き組が巻き起こすドラマ」や「若手が巻き起こすドラマ」を期待して煽りVTRなんか作って流したわけです。
さらに言えば、変な言い方かもしれないけど、芸人さんの人生そのものをドラマとして見る観点がたぶん、どんどん広まってるよね。
これお笑いの世界だけの話じゃないと思うけど、昔は公の場で自分の経歴とか人生をつらつら語るだなんてほんとにごく一握りの上澄みの人しかできなかったんじゃないかと。
芸人さんはそういう意味で言えば、まあ自分の人生を切り売りする職業みたいなとこがあるからそんな語りはみんなやってたかもしれないけど、どんなに若手の経歴でもウィキペディアに載るようになったのはつい最近のことだと思うんだ。
ビバ情報化社会!ウィキ(に載ってる芸人の経歴及びエピソード)萌え、あると思います^^
何が言いたいんだかのんびり書いてたらわかんなくなってきました。
そうそう、芸人さんのネタばかりを見るんじゃなくて、トークを聞いたりだとかネットで情報収集したりして、まるで芸人さんがドラマの主人公であるかのように見ている人たちからすると、M-1は「それ自体」を見るものではなく、彼らの越えるべき・逃げるべき・立ち向かうべき・獲得すべき一大障害物として見えてくるってわけですよ。
そこまで感情移入しちゃったときって、ある意味、「どんなドラマが生まれるか」のほうが大会の面白さとして感じられるのかも。
と、一般論を書くつもりが極論および今回の私の心境になってしまいましたw
どうなんでしょう。「おもろいネタが見たい!」人がいたり「ドラマが見たい!」人がいたり、両者をいったりきたりする人はたぶん適度に存在してるんだろうな。
と思うので、「今回はネタのレベルが期待以下だったからつまらんかった」って書いてる人を見ると反論したくなるんでしょうね。ネタ以外の要素あるやろ、って。
まあなんというか、ドラマを求める側からすれば、その過程にはアンチの存在も度重なる失敗も不可欠というかなんというかwただし結果が全てなのでね。結果を本当に残せるのだろうかという不安は常につきまとう。
私はさらにそれに加えて、いつまでお笑いにはまってるんだろうって不安も共存してるけど。基本熱しやすく冷めやすいたちのはずだからなあ……こんなグダグダ書いてどうなるんだろって思いながら、もし来年も好きだったら楽しそうだから書いてるのです。
でも「いつか冷めるかなあ」と思いながら、お笑いに出会ってからもう一年が過ぎようとしているわけで、なんかここまでくればもういいのかなって感じもしますね。
ともかくもM-1 2009、楽しい経験になりました。
来年も楽しみます!

コメント

  1. 茜空 より:

    こんばんは。茜空です。前回のお返事も見させていただきました。
    レミオロメンさんと同じ曲名だとかw
    名前は父親が長距離トラック運転手でして、生まれた時に茜色の夕日が綺麗だったから、というそのままな名前です・・残念ですw
    大井競馬場見に行かれたんですね。私はYahooで見ていました。
    リアルタイムで見る彼らの漫才は初だったんですが面白かったです。
    数年前と比較してもレベルアップしているな と思いました。
    なので、発表の時は落胆の色が隠せずその日は最後まで見れませんでした。
    そして昨年のオードリーしかり、今年の笑い飯しかり、インパクトがあって面白いのになぜ優勝できないのか、審査に少し疑問を持ってしまいます。
    私も熱しやすく冷めやすい性質です・・歌うまの前まではオードリーが好きでした。M-1に出ない事を知ってがっかりしたのが一番の理由です。やっぱりお笑いの人には漫才をやっていて欲しいです。
    なんだか脱線してしまいましたが、いつも記事楽しみにしています。
    kagariさんがオリエンタルラジオに対しては冷めないように祈っておりますw

  2. kagari より:

    >>茜空さん
    おひさしぶりです^^コメントありがとうございます。
    うわあ、お名前にそんなに素敵な由来があったとは!
    茜空って響きもイメージもとってもきれいな空の色ですよね。
    夕焼けだけじゃなくて、朝焼けの茜色も私大好きです!
    M-1、応援してる人がいるととってもやきもきしてしまいますよね。
    私はむしろ応援してる方が多すぎてモヤモヤしてしまったのですが……(笑)
    笑い飯もとっても面白かったですよね。まだちゃんと録画はチェックできていませんが、大井では見てました。
    最後の最後で堂々と下ネタを持ってきた瞬間は、「うわこれ優勝してもしなくても私絶対すごい歴史的瞬間目撃してる!!」と大興奮してしまいました(笑)本当に楽しかった。
    元々はオードリーのファンでいらっしゃったんですね。
    ずっと漫才をやっていてほしいという気持ち、よく分かります。
    検索ちゃんのネタ祭りでオードリーの漫才を久しぶりに見たのですが、記憶からけっこうアレンジを加えている部分も多くって、やっぱり私はこの人たちの漫才する姿を見てたいなあと思っちゃいました。
    もちろんバラエティで活躍する姿も大好きなのですが!
    オリラジ熱はよくも悪くも全く冷めそうにないですねー(笑)
    私はマンガ→アイドル→高校生活→野球→旅→音楽→マンガ→お笑い、と、はちゃめちゃなオタク遍歴を辿っているのですが、次にはまるとしてもジャンルが全く思いつかないというのが現状ですw
    しばらくはお付き合いいただければと思います。ありがとうございました!