こんにちは、かがりです。
みなさん、ライブの思い出やイベントに参加した感想を文章で書き残したことはありますか?
やったことない方、ぜひ挑戦してみてください。
個人の日記でならという方、ぜひその記録をインターネットの海に漂流させてください。
あなたの感想は、将来あなた自身が読み返して面白いだけでなく、ファン仲間の役に立ちます。
もしファンをやめてしまったとしても、ほかのファンがいる限り、永遠に価値を持ち続けるのです。
ライブレポ(イベントレポ)の書き方に決まりはありません。
感じたことを自由に書けばいいだけです。
とはいえ、まったく自由では何から書いたらよいかわからないし、また自由すぎては、役に立ちにくくもなってしまいます。
というわけでこの記事では、数百本のライブレポートを書いたわたしが少しずつ身につけてきた、
- ライブレポ(イベントレポ)を書く上で最低限おさえたいポイント
- あなたのレポートをもっと充実させるためのいくつかのコツ
をお教えします。
目次
ライブレポ(イベントレポ)を書く上で最低限おさえたいポイント
まずはじめに、ライブレポやイベントレポを初めて書く人が押さえておいたほうがいいポイントを、5つ紹介します。
5つ、というと多く感じるかもしれませんが、どれも簡単なものばかりです。
ぜひあなたのレポートに取り入れてみてください。
ライブの基本情報を書こう
何はともあれ、チケットに書いてある情報は書き残しておきましょう。
- ライブ(イベント)の題名
- 開催日時
- 会場
- 出演者(多すぎなければ)
「この日、こんなイベントがあったよ!」というだけでも、役に立つ人にとっては立ちます。
出演者も可能な限り書いておくと「あのときの共演がこう活きたか!」みたいな感動が、後々生まれたり生まれなかったりします。
導入文があると読みやすい
いきなりライブの内容を書き始めてもいいですが、記事を読む人は「あなたや出演者のことを知っている人」とは限りませんよね。
- あなたが誰なのか(軽い自己紹介や、そのライブに行った理由など)
- そのライブやイベントの簡単な趣旨(定例か、初めて行われたものかなど)
- 記事の概要(好意的か、批判か、全体的な感想か、特定の◯◯さんのことだけ書いたのかなど)
それらを短く数行程度で書いておくことで、
- 書き手と題材に対するイメージがわき
- 興味を持って記事を読み始めてもらえ
- 読んでいる途中で「こんなのが読みたいんじゃなかった」と失望されるのをある程度ふせぐ
ことができます。
ライブの内容は要点のみでオーケー
さて、いよいよライブやイベントの内容を書き始めます。
が、「出演者のセリフを一字一句書き起こし」たり、たとえば音楽ライブだったら「演奏した全ての曲について説明する」必要があるでしょうか?
答えはノーです。
あなたはなぜ、このライブレポを書こうと思ったのでしょうか?
- 楽しかったからもっとたくさんの人に来てほしい
→「特に楽しかったポイント」に絞って説明しよう! - 来れなかった友達に内容を教えたい
→「ここだけは伝えたい!」に絞って説明しよう! - 感想を発信してファン友達を増やしたい
→「一番熱く感想を言えるポイント」に絞って説明しよう! - 後から読み返して楽しみたい
→「特に忘れたくないポイント」に絞って、「ライブを見る前の自分」に伝わるように説明しよう!
ライブ(イベント)って短くても1時間、長いと数時間もありますよね。
全部をレポートしていたら日が暮れるし、記事が長くなりすぎます。
「ここだけは落とせない!」ポイントを厳選して、簡潔に書きましょう。
あなたの感想が一番大事
では、ライブ(イベント)の内容以外に何を書けばよいのか?
それは「あなたの感想」です。
ライブの内容はライブに行った人なら誰でも書けるけれど、あなたの感想はあなたにしか書けませんよね。
その「自分にしか書けない文章を書く」ことこそが、あなたがライブレポ(イベントレポ)を書く意味なのです。
そうは言っても、
- わたしの感想なんて月並みだし……
- 表現力ないから「カッコイイ」「かわいい」しか言えないし……
- もっとすごいレポート書く人たくさんいるし……
言いたくなる気持ち、わかります。
でも、たとえあなたの感想が隣の人と同じだったとしても、あなたがそれを言語化すれば、
「あ、同じこと考えてる人がいる!」
読んだ人が喜んでくれるかもしれません。
かっこいい、かわいい、だって同じ。
「どこが」かっこよかったのか、それを書けばいいんですよ。
- 顔?姿かたち?
- しゃべり方?
- ステージ上でのふるまい?
みんな目は二つずつしかないから、自分が見ていなかった「大好きな人のあんなところ」を、あなたが「かっこいい!」とほめてくれることだってあり得るわけです。
それってとっても嬉しいことです。
「あなたが感じたこと」をたくさん書いて、「世界であなたにしか書けないライブレポ」を完成させましょう!
なるべく早く公開しよう
ライブレポは鮮度が命です。
できれば当日か翌日、遅くとも三日以内には公開したいところです。
もちろん、すぐに公開できないから書く意味がない、なんてことはありません。
最初にお伝えした通り、あなたの感想はそれが世の中に公開されている限り、永遠に価値を持ち続けます。
ライブレポを充実させるためのコツ
続いては、ライブレポ(イベントレポ)をより充実させるためのコツを、4つ紹介します。
できる範囲で、取り入れてみてください。
写真を載せよう
写真があるとレポの見栄えがよくなります。
また、箸休め的な存在になるため、文章だけのものより読みやすくなります。
とは言っても、ライブ中に写真を撮れるとはかぎりませんよね。
撮影が禁止されているイベントでも、やりようはあります。
- チケットを撮る(個人情報が入らないよう注意)
- 会場を撮る(他の方の顔などが写らないよう注意)
- 会場に届いたお花を撮る
- ポスターやグッズを撮る
写真を撮ることに気が行き過ぎて、イベントに集中できないのも本末転倒です。
気楽にできる範囲でやりましょう。
構成を考えよう
書き始める前にざっと記事の構成を考えておくと、読みやすいレポになることが多いです。
簡単なものでいいんです。
たとえば……
- 導入文
- ライブの概要
- ライブの感想
とか、
- 導入文
- コーナーの概要 → 感想(コーナーの数だけ繰り返し)
- まとめ
とか、
- 導入文
- 全体の内容→感想
- 大好きな◯◯さんの活躍ポイント→感想
- まとめ
などです。
最後の例だと、全体について書き終わった時点で、「ここから先は◯◯さんのことだけ書きます」なんて注意書きを入れてもいいかもしれません。
記事の構成を考えることは、「読みやすさ」だけでなく「書きやすさ」にも役立ちます。
「あれ、次は何を書こう?」と筆が止まるのを、ある程度ふせげるからです。
公式情報やほかの感想にリンクを貼ろう
あなたのライブレポを読んでくれた人が、もしそのライブや出演者に興味を持ってくれたとしたら……
きっと「もっと知りたい」「もっと読みたい」と思ってくれますよね。
その思いを無駄にしないために、関連情報にリンクを貼りましょう。
- ほかの人の感想
- 関連ライブのレポート
- 公式情報(公式サイトやSNSなど)
やたらめったら貼ればいいというものではありません。
「これは良い!」「ぜひこれも見て!」、厳選して、おすすめしてみてください。
読者の役に立つ情報を載せよう
イベントの内容に加えて、プラスアルファの情報を載せるのもいいですね。
- 近くにおいしい飲食店があるよ
- 会場フロアのトイレよりこっちのほうが空いてるよ
- こんなイベントとハシゴできるよ
などなど……
「読んで良かったな」と思わせるポイントをたくさん作りましょう!
発展:あなたのライブレポをもっと多くの人に読んでもらうために
さて、ここからは発展編です。
せっかく書いた渾身の記事、どうせならたくさんの人に読んでもらいたいですよね。
欲を言えば、
「良かったです」「もっと読みたいです」
感想がほしいですよね……!
というわけで、「こうすればいいんじゃないかな?」というポイントをお伝えします。
まだまだわたしも研究中のところです。
前提…読者が10人だけでもすごい
まず大前提として。
- PV(ページビュー)がいくつあったら
- ツイッターで何回RTされたら
たくさん読まれた記事、と言えるでしょうか?
……個人的な考えですが、10人が読んでくれたら、いや自分以外に3人が読んでくれたら、わたしとしては大満足です。
「いち、に、たくさん!」というやつです。
だって、実生活で自分の好きなものについて語ったとして、何人が聞いてくれますか?
家族ですら「もうその話は聞き飽きたよ」とか言ってきたりしませんか?
「好き」をインターネット上に公開しただけで、自分の口でしゃべるよりたくさんの人に届いたんです。
ほら、あなたが大切な時間を割いてライブレポを書いた意味があった!
そうはいっても、さすがに3人しか読んでくれないのはさびしいですね。
公開のしかたを間違えたら、一人も読んでくれない可能性だってもちろんあります。
そうならないために、次からのポイントを意識してみてください。
タイトルを工夫しよう
googleやyahoo!などの検索エンジンを使うとき、検索に一番引っかかりやすいのは記事のタイトルです。
また、SNSなどで記事のURLが拡散されるとき、一番付随しやすいのもタイトルです。
というわけで、記事タイトルを、
- 検索に引っかかりやすい
- 目をひきやすい
ものにすると、読まれる確率が高くなります。
(両者が必ずしも両立しないのが難しいところではありますが)
普通、タイトルはライブのタイトルそのものなどにすることが多いと思います(わたしもそうしてます)。
しかし、SEO(検索エンジン対策)やSNSのことを考えると、一番の工夫のしどころかもしれないです。
SNSで発信しよう
ツイッターなどのSNSを使うのも有効です。
すでにSNSでファンコミュニティに属しているなら、記事を書いたことをSNSでお知らせするだけで一気に読者が増えるかもしれません。
また、有用な情報を発信し続けていると、自然とフォロワーも増えるものです。
発信力がついたあかつきには、出演者ご本人に見てもらえる、ということも十分あり得ます。
とにかく続けよう
続けること。
もしかしたらこれが、一番大事なポイントかもしれません。
「続ける」ことで、
- 上達する(適切なフォームで書き続ければ必ず上達します、コツもつかめます)
- 量が増える(もっと読みたいと思ってもらえても、読むものがなければ意味ありません)
- ファンコミュニティが拡大する → 読者が増える(良い発信をするファンは、良いファンを増やすと思います)
いいことしかありません!
とはいえ、「書く」って時間も労力も必要な、大変な作業です。
自分の続けられるラインを見極めて、気長にやっていきましょう。
最後に…大きいことばかり書きましたが
以上、ライブレポの書き方講座でした。
ずいぶんざっくり書いてしまったし、書きながら「あーあれも書かなきゃ」「これも大切」がいっぱい出てきたので、今後加筆修正したり、充実させたりしたいところです。
もし質問があったら、気軽にコメントやご連絡くださいね。
大きいことをたくさん書きましたが、わたしもゼロからのスタートでした。
初期のライブレポ、見られたもんじゃないもの、多いです。
でも、ずっと続けてたら、「いつも読んでます」とか「おかげで○○のファンになりました」なんて言っていただけることが増えました。
さらっと「ありがとうございます」としか返せないんですけど、本音は心臓が叫びだしそうなくらいに嬉しいです。
書いてて、じゃなくて、生きててよかった、ってくらい。
一人ひとり書けることって違うから、書く人が増えてほしいなって思います。
それによって違うファンが呼びこまれて、ファンの輪ももっともっと広がればいいなって。
この記事が、そんな方の手助けに少しでもなったら、とても幸せです。
参考までに…… わたしが最近書いたライブレポです。