『エビス』
2009/10/4 19:00~ 渋谷公園通りシアターD
出演:関町知弘(ライス)
運よく買えた通し券で再入場。
この日のライブ三つのうちで、もちろんこれが大本命!
最初はこれこそ怖いもの見たさだったけど、段々期待感のが高まってきてての今回です。
全編オールコントライブでした。
覚えてるとこだけ、がっつりネタバレで。最後二つだけコントタイトルあってます。
今後やる機会なんてあるのかしら……
ライブの内容
『ボールおじさん』
寝巻きのおじさんのカッコで登場。
近くの公園からボールが飛んできて家の窓ガラスを割る。
おじさんは怒って子どもに説教する。
そうするとまた次のボールが飛んでくる。
おじさんはその子どもも並べて説教する。
どんどんボールが飛んでくる。
どんどん子どもがやってくる。
おじさんの説教がおいつかない……
「そうだよ!君たちの言うとおり僕が最近出没している変質者だ!申し訳ない!!」
『戦争体験』
近所の学校で子どもたちに戦争体験を話すおじいさん。
だが話の途中で寝たりしゃべったりする子どもがしばしば。
「そこ!だらしがない!わしが戦争に行ってたころなんかはなあ、そんな風にしゃべったとたんアメリカ兵に囲まれてなあ、服を脱がされて後ろを向かされてフフフフフ」
演説の最後は子どもを数人自宅に呼び出しして終了。
『夏休みの宿題』
「パパは子供のころ夏休みの宿題で何を作ったの?」
「うーん……それは言えないよ」
幼き日のパパの回想。
レバーに割り箸を刺しただけの物体を持っていった、登校日の思い出。
『やくざの家へ』
部下が起こした交通事故の尻拭いのため高級住宅街へ。
着いたお屋敷はなんと本物サンの御宅。
本気で殺されそうになり、終幕。
『狙われ寄席』
舞台の真っ最中撃たれたり打たれたり。
流血のあげくの死オチ。
『幸せ』
家に帰ると隣人の女性が家の前へ。
好意を持っていた彼女にせまられるが、僕は彼女を家に招き入れるわけにはいかない。
だって、僕は、下着泥棒なのだから。
このラストコントで御用となった主人公は、青森で人生のやり直しをはかる。
「母さん、青森は今日も晴れてます。僕はここで人生をやり直します」
ガシャン、と音がなってボールが部屋に飛び込んでくる。
「こらあ!」
……そう。
彼は冒頭の彼だったのです。
※
構成のしっかりしたネタに、関町さんの演技力が加わって、とってもよいコントライブでした。
構成というのは、ネタ一つひとつもそうだし、全体的な流れも。
戦争体験をしゃべるおじいさんが襲われるくだりでニヤつく気持ち悪さとか、夏休みの自由研究にレバーを持ってくことになってしまった少年のオドオド+挙動不審っぷりとか。
自分の演技力がどういう方面で最大級に発揮されるかということを、ここまで自覚してるんだなあ。
すっごいおもしろかった!
同時開催、囲碁将棋根建さんのライブ
プレッシャーから解放された二人のトークライブ