09/11/14 カリカオールナイトトークライブ

 オールナイトトークライブ!!~曲がり角のこちら側~
 09/11/14 24:30~ 新宿ロフトプラスワン
 出演:カリカ/ガリットチュウ 熊谷/ポテト少年団 菊地/ライス 関町/囲碁将棋 根建/かたつむり 中澤/ガリバートンネル 三須/グランジ 佐藤

ミーツの話とホモの話としんみりな話と、それだけでした。
それだけで十分か。
中澤さんがごくごく普通に登場しずっとイジられもしないので、そのまますうっと消えてしまうのかと思ったけれど、そうじゃなかった。
カリカの二人は思ったよりずっとずっと、芸人をやめるということについて思い入れがあった。
自分たちの過去も含めて。
いろんな話を聞いて脳みそがぐるぐるしてしまうトークライブでした。

先月置き去りの刑に処せられたせいで全くしゃべってない三須さん。
そんな彼の十八歳時代のトラウマ話からすべては始まった。
「ここ規制どんくらいですか?」(三須)
「規制はありません」(家城)
なのに出した単語についてNGをくらってしまう三須さん。
トラウマではあるけれども、けっして「嫌だった」とは語ってないのがポイント。
よしもとの中ならエリヤン西島さんとパンサー向井さんがいいらしい。
ガチすぎるのでアウト。

そんな話が一時間以上続いたのち、心底精神をやられた感じの家城さんが発言。
「オレ、今日ここのメンバー内で、すごいものを見ちゃったんですけど。
二人がネタにするの待ってたのに、ネタにもしないから。なんなんですか?」
林さんと関町さんの高尚なプレイ。
休憩時間中、マネージャーと話をする林さんに対して、チャックの開いた股間をずっと見せびらかし続けた関町さん。
でもいじってもらえず、ついに諦めて、周りに気づかれないようにそっとチャックを上げる。
その瞬間、ふうっと葉巻に火をつけた、林さん。
いったい何だったのか。関町さんはあたふたするばかりで林さんは平然としたふり。
本当に心が半分やられちゃったみたいな家城さんがとても印象的。
二人の行動の意味なんて知らないけどさ。

最近吉本に入ってきた芸人、楽しんごさんについての話題も。
M-1にMint姉弟として出てて、どっかで聞いたことあると思ってたら、また話に出てきた。
しんごさんはガチな人なのですが、芸人以外にマッサージ師の資格ももってる人。
ずっとマッサージされてると、あんがいどうでも良くなってしまう、という話で、
「だってずっと身体に触られてるわけだから、それは色々ぶっ壊れるよね」と話していた家城さんに納得しました。
境目をこわしている、ってことだもんね。

あと芸人さんの世界はけっこう許容範囲が広い、という話で、例えば芸人どうしでいる中にアンナさんがいても何にも思わないけど、街を二人で歩いていると「あ、こいつはこういう風に見られるヤツだったっけ」と気づくとか。
「あと、なんていうか、アンナ単体だったら『そういう人もいるよね』で済まされるんですよ。でも、そいつと普通のヤツが一緒にいる、っていうのが問題なんですよ。例えば林とパンチ浜崎が一緒に歩いてたら、『ヤクザの元締めと手下』にしかならない」
「『なんであんな変なヤツと一緒に居るの?』ってことで、変なヤツ自身よりも普通のヤツが、変人になっていく」
こういう話はとても興味深い。

そこで休憩をはさんで、話題が変わるかと思いきや、休憩後恒例のカラオケで三須くんがマッキーを歌ってしまったため、アウト。「もう恋なんてしないなんていわせない」。
しかしここからは中澤さんの話になりましたね。
「戻ってこいよ」なんて気軽にいえない芸人仲間の優しさと芸人世界の厳しさを垣間見る。

「俺は林に言ったんですよ。解散しようって。てんで聞いちゃもらえなかった」(中澤)
「でもねえ、オレは林が戻ってきたとき『ああこいつとはもう一緒にできないな』って思ったよ。芸人の空気と一般人の空気って違うんだよ。こいつはね、雰囲気がもう、ただのタクシードライバーだったから」(家城)
「どうやって、林さんは、『芸人』に戻れたんですか?」(中澤)
「すごいゴタゴタしたんだよ。最初の仕事が、いきなり何かの収録。だからライブとかでずっと応援してくれたファンの方の前じゃないの。そんでそしたら、社員さんが、『復帰一発目は、単独ライブで』って。旧シアターDで、ラーメンズ差し置いて、動員数1位記録更新。そんなんでバタバタしてたら」(家城)
すごいなあ。
「まあ当時、芸人の数も今よりずっと少なかったしね」(家城)
一年間仕事をすっぽかしたくせに、一切怒られず、帰ってきたことをただただ皆に祝福された林さん。

「あいつねえ、何だかんだで俺が戻ってったらすぐ『解散しよう』っていうと思いますよ。
でも俺は、絶対、戻ってきますから」(中澤)

そこで家城さんが、「いま楽屋戻ったらね、お前の最後のカリカトーク見に来た奴がいたんですよ。こっち出てきたくないって言ったんだけど、お前に歌贈ってくれるから。章吾にとっちゃ先輩なんだけどね」、と。
出てきたのがグランジの大さん。
歌ったのが『乾杯』。一番の歌詞を歌っただけで、「ここからは結婚式っぽくなっちゃうから」と音をとめてしまう。
そして中澤さんに一言。

「お前な、さっきっから聞いてりゃ、『絶対戻ってくる』だの『芸人やめない』だの
ごちゃごちゃうるせえけどな、そんなん、やめようが戻ってこようが、地獄なんだよ。
どっち転んだって地獄なんだよ。
人の人生の価値なんて、葬式の時にならないと分かんねえんだよ。
だから俺は、お前が死んだら、
お前の葬式に行ってやる。
以上!」

帰っていく大さん。
「別に二番だって、おれは結婚式って思わないけどね」(家城)
「ただ、二番まで歌われたら、泣いたな」(林)
あまりにしんみりとしてしまったので、「僕が一曲歌ってしめましょう」という中澤さん。
『Love is over』はやめろよ、というカリカ。
大丈夫、明るい曲にしましたから、と中澤さん。

『Yay 君を好きでよかった
このままずっと ずっと 死ぬまでハッピー
バンザイ 君に会えてよかった
このままずっと ずっと ラララ二人で』