世界の果てで僕たちは出会った
11/5/17 19:00~ 品川プリンスシアター
出演:2丁拳銃 修士/オリエンタルラジオ 中田/[ゲスト]千原せいじ/バッドボーイズ/横澤夏子
とにかく今日も色濃い120分だった。このライブは密度がとてもすき。二人がすきなことに加えて、ね。ゲストとの距離感がちょうどいい。
・せいじさん
せいじさん、すごい人だった。じつは見るのは初めてじゃなくて、以前にチハラトークに誘っていただいたことがあってそのときにもすごい人だなあとは思ったのだけど、この日はそれ以上に印象が強かった。
あっちゃんも修士さんもせいじさんに対しては少し遠巻きに眺めてる感があって、そこには憧れも、あと一種こわがるような気持ちも含まれていたようなきがする。
せいじさんの苦手なもの、を二人はさぐりたがっていた。せいじさんはあっけからんと答えてくれて、それは「IT系の社長みたいな人」なんだと。ようは、上にのぼりつめるときに自分のコミュニケーション力をまったく駆使しなかったにもかかわらず、結果的に上まできちゃったから、人にちやほやされてるような人だ、と。
話し方とか、人との付き合い方、が嫌らしい。
「でも、じゃあそういう苦手なタイプの人、10人とかに囲まれちゃったらどうします?」(あつ)
「10人もいたら一人くらいマトモな奴がおるから平気や」(せいじ)
即答であった。おそれいる。
せいじさんは2丁拳銃の第一印象について、
「最初にみたときから『2丁拳銃』やったなあ」
と評した。
つまり、それから技術があがったり漫才として完成度が高まったりとそういったことはもちろんあるんだけど、スタイルとしての「2丁拳銃」はあの時すでに出来上がっていた、と。
そういうところが好きなのかもしれないな、と思う。
・バッドボーイズ
佐田さんはあっちゃんに、清人さんは修士さんに、それぞれ色々物思いがあるようだった。
あっちゃんの人付き合いのことを「バッキバキ」「隙みせない」「先輩から盗もうとしかしてない」と評していたけれど、あっちゃんの隣にいる人のことを考えると少し違うよなあって私は思って、妙な気分になった。
清人さんは修士さんの後姿のことを「世界中の不幸全部背負った、みたいな」と表現していた。
・夏子さん
初めて見るこの女の子はとてもパワフルですごい芸人さんだった。年下なので女の子といってしまうよ。
音楽の先生にたいする憧れとか、朝ドラがすきな気持ちとかを目をきらきら輝かせながら芝居口調でかたっていた。すてきだった。
でも、誰だったかお友達が、「横澤さんは芸人さんとしてとてもすごい才能あるけれど、他に興味の対象みつけちゃったらすぐやめちゃいそうな気がするなあ」とぽつり漏らしていて、私もなんとなくそれはそういう気がする、と感じた。
この日は修士さんの誕生日だったので、みんなでプレゼントをあげて、修士さんの反応を予想して趣味悪くたのしんでいた。
あっちゃんは当時まだ蝶ネクタイに夢中だったから予想通り蝶ネクタイをあげていて、修士さんにつけたげようと周りをくるくる回る姿がかわいかった。その手先の不器用さに対してせいじさんが「修士そういうのむっちゃイライラすんねん」と一喝していた。
その他にはみんなでウインクキラーもやって、初めてやるそのゲームにとまどいすぎてガッチガチだったせいじさんは貴重なものを見た気がした。
全部終わってあっちゃん、「全体的にどんな感じですか?」と感想をぐるっとまとめようとしちゃうのが、愛がないなあとあっちゃんらしく愉快に思った。