10/7/23 LLR福田がしゃべる

 第四回LLR福田がしゃべる~夏祭り150分スペシャル~
 10/7/23 18:30~ スペース・ゼロ
 出演:LLR 福田/グランジ 遠山/パンサー 尾形/南海キャンディーズ しずちゃん/アームストロング 栗山/チーモンチョーチュウ 白井/LLR 伊藤/平成ノブシコブシ 遠山/矢野・兵動 兵動

今まで浅草でやってたこのイベント、キャパを500人に増やしての第四回。
いままで興味はあったものの初参戦。結果、行ってよかった。
なにより白井さんが見たくて行ったんですが、白井さんもちろんよかったですが、帰るころにはすっかり「福田すげえ」と福田さん信者になってしまいました。たぶん。
(ライブ終わったあと田所さんの話しかしてなかったじゃんとかつっこまないこと)
・オープニング
最初、前説みたいな感じで伊藤ちゃんが登場。
「伊藤ちゃんと一緒席」のお客様と握手をして最前列に座る。ふざけたネーミングだ…w
伊藤ちゃん、自分にSPがついてることにびびる。
福田さん伊藤ちゃんにつっこむのかなーそれともお客さんとして無視かなーとか考えてたんだけど、伊藤ちゃんがきゃっきゃ手をふってはしゃいでたからつっこまないわけにいかないよね(笑)
「しゃべらないでください。見てるだけでいいです」(福田)
福田がしゃべるではゲストに飲み物を配るらしい、というのを知ってたから、舞台上の机にずらっとペットボトルが並べてあるのを見て妙な既視感。
わたしはどうやら福田さんのことを文字として知りすぎてるようだ……
ひろい舞台の上に大学で使うみたいなテーブルが置いてあるもんだから、「なんかこれから講義するみたいっすね」とか言ってきゃらきゃら笑う福田さん。
・グランジ遠山
たのしそうにグランジの話をしていた。でも内容はかなりどぎつい。
グランジ仲悪い疑惑。うまくいってない疑惑。
「三年くらい前はすごいグランジ楽しかったのに!」(遠山)
そういえば遠山さんはしゃべるときに叫ぶなあと思う。押見さんの喋り家とかで見た。
グランジが最近うまくいかないのには遠山さんのラジオの仕事の影響があるという福田さん。
(遠山さんはSchool of lockの校長先生)
「いい?あなた、ラジオ初めてから無意識に2トーンくらい明るくなったんですよ」(福田)
へ?と驚く遠山さん。ほんとに無意識なよう。
「東京たのしい~って空気めっちゃでてますよ」(福田)
「それただのジェントルじゃねえか」(遠山)
ブログのタイトルだっけw
「結局ね、こんなこと本人いない前で言いたくないっすけど、言っちゃいますけど、大さんのプライドって給料にあったんですよ」(福田)
遠山さんがラジオを始める前は、競艇関係の仕事とかで、いちばん個人のギャラが高かったのが大さんだった。そこが崩されちゃった。
「でもそんなこと言っても、一番殺してくるのは五明さんっすからね!」(福田)
そんなこと言ってやっぱりきゃらきゃら笑う福田さん。
五明さん最近、「しょっちゅうご飯誘ってくる後輩ってなんなの。なんで俺がおごらにゃならん」と愚痴をこぼしているそうだけど、どう考えてもその後輩に含まれてる福田さん。
・パンサー尾形
やはり楽しそうにパンサーの話をしていた。グレートホーンが解散したとき、尾形はもう芸人やめちゃうだろうなと思ってた福田さん。
「だってね、面白くなかったコンビが解散してその後おもしろくなるってことある?お前二人に感謝しなきゃだめだよ」(福田)
「感謝してますよ!!!!サンキュー!!!!!!!!」(尾形)
そして、相方の菅さんとの出会いについて暑苦しく「運命だ」と熱弁する尾形さん。
「新宿の!コンクリートジャングルの中で!」、コンクリートジャングルという言い方がツボでしたが……向井さんは?w
後半は尾形さんが動きをまじえながら下ネタな話をして終了。
・南海キャンディーズ しずちゃん
ほぼ初絡み。なんて呼べばいいかすらわからなかったから、大阪の芸人に呼び方調査をしてきた福田さん。
「そしたら、後輩たちがみんな、『わかんない』『呼んだことない』って」(福田)w
しかたがないので相方の山里さんにも調査。
結果、「しずちゃんさん」と呼んでみて様子を伺う、という方針に決定。
けっきょく呼んでみてけっこう違和感あったから、「しずよさん」と呼ぶことに決まりましたが(笑)
しずよさんは敵と戦いたいそうで、できれば相方をなぐりたいらしい。
それを聞いた福田さん、「それはただのコンビ間のケンカになっちゃうからだめです」。
悪口が悪口にならないのは芸人界だけで、「自分が身長大きいことにも気づいてなかった」という話はいろんな角度から考えると面白そう。
あ、しずよさんは福田のことを十八歳くらいだと思ったらしい。
・アームストロング栗山
福田がしゃべる、がうらやましくて「栗山が聞く」をやりたいという栗山さん。
「すでに人の話聞いてないからダメ」ともうだめ出しされる栗山さん。
福田さんの顔が特徴的なのがうらやましくて顔に特徴がほしいという栗山さん。
「だって安村も顔に特徴ないし」(栗)
「あの人はデブじゃないですか」(福)
「でもあいつあんがい顔でかくないもん」(栗)
「そりゃ僕は、目細いとか色白いとか新幹線とかいろいろありますけどね」(福)
そんな安村さん、遅刻の多い福田さんによく説教をするそうで、福田さんはその話をしたあと、「でもそれって結局、安村さんが(同じく遅刻の多い)栗山さんにも同じこと思ってるってことですからね?」
「あーそうだと思うよ」(栗)
「あれ?そんな軽い感じ?俺がナイーブなだけなのかな」(福)(苦笑)
・チーモンチョーチュウ白井
恒例の飲み物選び。優柔不断でなかなか決めない白井さん。
どっちから言い出したか忘れたけど、福田さんが白井さんが選んだやつ当てて見せますよって啖呵をきる。
白井さんが目隠しする後ろで、十種類くらいの中から福田さん「これでしょ」と選ぶ。
目をあけた白井さんが指差したのは……みごとあたり!!!
客席の尋常じゃない拍手に当てられたことを知り、驚いてうろたえてペースをみだされる白井さん。ふだんこの人自分でペース作っちゃうからね、貴重だ……!
そこで彼の心になにが起きたのかはわかりませんが、向かい合わせで椅子に座るとすぐに、「せっかくだからここおいでよ」と自分のひざを指差す白井さん。
断る福田さんに「なんでよ!せっかくだから座ればいいじゃん!なに照れてんの!今日は福田が照れる、じゃないでしょ!?」、たたみかけるw
そして結局ちょこんとこしかける福田さん。何しゃべってたっけ?
椅子に戻って中盤は、白井さんがシチサンでも披露してたらしい「地球の話」をする。
「ぼく、すごいこと気づいちゃったの。しゃべってもいい?」(白井)
「ん、まあ、いいですけど」(福田)
「あのね、この床も、壁も、電気も、ホールも、あれも、これも、ぜんぶぜんぶ地球からできてんの」
「……は?」
「すごくない?メイドイン宇宙ひとつもないよ?ぜんぶ地球だよ?すごくない?ぼく気づいちゃったの」
「……はあ」www
結局オチもなにもないその話に、福田さんが「これからはそういう展開とかオチのない話をしてはいけません。舞台ってそういうとこじゃないから」と説教して終了。
説教で心が折れたのか、「さびしくなっちゃったからそこ座っていい?」と今度は福田さんの膝を指差す白井さんw
すわらせてもらえてよかったね!おまえほんとに先輩か!
・伊藤ちゃん
客席から伊藤ちゃんが登場。「あ、そういうパターンもあるの?」(福田)
伊藤ちゃんピンマイクがなかったから普通のマイクもってでてきて、それが教授みたいだとケラケラ笑う福田さん。
「あ、お前中央大いったっけ」(福田)
「行ってないと思う。なに?」(伊藤)
「講義うけにいったときに、そこの教授が生徒にすごい質問する人でさ、マイクを生徒と自分でいったりきたりさせて『え?どう思うの?君?』とかやるんだけど」(福田)
ここまでしゃべった時点で状況をすべて把握しげらげら笑い出す伊藤ちゃんね。
「あ、そっか、マイク逆になっちゃうんだ!」(伊藤)
「そうそう」(福田) 生徒がしゃべってるのに自分にマイク向けちゃう。
今までのトークを総括。
「だれと俺いちばん仲良くなれそう?」(福田)
白井さんは論外、尾形さんとしゃべってるときは案外おまえつまんなそうだった、しずちゃんさんとはお姉さんと話してるみたいでけっこう楽しそうだった。
尾形の話はぜんぶ嘘だもんな、とか言い合ってけらけらするLLR二人。
・平成ノブシコブシ吉村
水を選んだのに運んでくれない福田さんに対して、「あ、そういうサービスはないのね」。
ここもずっと相方の話。っていうか福田カウンセラーと患者吉村。
「硲とかそういう後輩とばっか遊んでるとあんただめになるよ」(福田)
吉村さんの仲良い後輩は吉村さんをヨイショしてくれる人ばかり。
そうじゃなくて俺みたいなのと遊べ。
でも吉村さん的には福田さんは誉めてくれないからつらい。
吉村さんのほめられたいのは、福田さんと相方の徳井さん。その二人だけ。
吉村さん好きですよという福田さんに対して「でもあなた徳井派じゃないですか」。
「さいきんそんなことないっす。俺の持論ですけど、徳さんって、自分より暗い人が好きなんじゃないかな」(福田)
たとえばミルククラウンの竹内さんとか。
あとは、徳井さんが吉村さんほめてたときいてすごいうれしがる吉村さんとか、吉村さんは「常」の状態がおもしろくなさすぎるとかやっぱりだめ出しな福田さんとか。
・兵動さん
もういい話ばっかり。
「将来に不安しかないです」「今まで遊んでのらくら上手いことやってこれたんで、明日東京が崩壊してみんな死んじゃったら俺勝ち組だと思ってます」という福田さんに対し、そんなことはないと教え諭す兵動さん。
二人ともおしゃべり大好きキャラでやってるけど、福田さんには「話をストックできない。楽屋で話すと舞台で話せない」という悩みがある。
そしたら兵動さん、「まだ聞いてない人がいるかもしれないから、一人でも多くの人に伝えてあげよう、そう思ったら何回でもライブで話せるよ」と。
稽古終わりで床で寝ちゃったときに「俺と同世代のサラリーマンで今床で寝てるやつなんていねえよ」と自暴自棄になってしまったという話には、「僕らは、床で寝たことがない人に、床で寝る気分を教えてあげる仕事だよ」と。
「そんなこと言ってたら僕も君も罰があたるよ。ね、この前の平日に草野球の試合があって、単車でぶーんと朝のオフィス街を走ってたわけ。そしたら何千人何万人の灰色のスーツきたサラリーマンたちが、ものすごい暗い顔して会社へ行進してくの。彼らはさ、たとえば一億の案件が取れないって言ってあんな顔してるわけでしょ。草野球やりにいく僕らの悩みなんてせいぜい『フライとれないよー』くらいでしょ」
福田さん、ちゃんと話をしようと思ってたんだけど、途中から「なんでこの人はこんなに面白い話を次々つむぎだせるんだろう」ってことが気になっちゃって、そこをつっこんでしまった、とのこと。
そんな感じで終演であった。時間ぴったり、九時におしまい。
あー面白かったな。いろんな人にたいしてただの「福田」でしゃべれる福田さんすごいやって思った。話を武器にできるって。
この人以外に、すごい上の先輩と絡んでこんなおもしろく話せる人なかなかいなさそう。
よくもわるくも物怖じとかそういうのない。
うん、機会があったら、LLRやっぱり気になるなあ。