品川サマフェスタ 東京シュール5 ~キャラチェンジ~
09/8/28 15:00~ 品川花月
出演:カリカ/犬の心/POISON GIRL BAND/しずる/ライス/かたつむり
企画は相変わらずのぐだっぐだでどうしようかと思ったけど、貴重なものが見れたから満足。
仁さんの、押見さんの村上さんの、あんな姿を見ることは二度とないでしょう……。
広い舞台の上に芸人さんがずらりとアクリルボード製のちゃっちい円筒。
「あれはみなさんの性格を変えるマシーンです」(かた林)
「キングオブコントで不甲斐ない成果しか残していないみなさんは、そもそも性格から変えるしかないんです!」(中澤)
「あの、ぼくたちは……」(しずる)w
というわけで、みんなが性格を変えるとしたらどないにしましょ?っていうのを相談して実際あの機械(まがい)に入って性格を変えたままその後のライブを乗り切りましょう、って企画です。
特に興味深かったところ以外はさらっと。
ライス関町さんはなんか「頭いいキャラ」みたいな方向に。
メガネを外すことを強要され、けっきょく嫌だと言ってずらすだけで決着がつき、キャラ設定とメガネの不安定さで具合が悪くなりその後全くしゃべらずというw
続いてライス仁さんは、「可愛いキャラ」に。
普段はしゃいだりオーバーリアクションをしないので、声は高く、アクションは大きく、隙あらばクルクル回っちゃうキャラ設定。
ほんとフォルムの不完全さとあいまって、どこかのマスコットキャラクターみたい!
「ライスはキャラ交換って感じですね」
たしかに。
関町さんと違って最後までキャラがほとんど崩れず、しかもめっちゃ最初に変えられたわりにはちょこちょこしっかり発言していて大変よかったです。
誰かに「わあっ!」っとおどかされたときのミッキーみたいな反応が良かった。
次はしずる村上さんだったかな。
彼の欠点は屁理屈なとこだということで、「誰かに思いっきり懐いてるキャラ」に。
ターゲットは押見さん。
キャラになりきっちゃった村上さん、ずっと押見さんの横にぺったり座って押見さんのパンツのポケットをぎゅっと握りしめ離れない。
押見さん以外の人から話しかけられても「べろべろばー!!」、押見さんのいうことには素直にしたがう。
すっかり村上さんがかわいくなっちゃった押見さん、ライブ中ずっとニヤニヤし通し、ちょくちょくノロケをはさんでくるという感じでw
「オレ押見がキャラチェンジして『でやんす』(キャラ名)が途方にくれるとこ見たい!ちょー見たい!!!」(家城)
「オレも『でやんす』欲しい!!!」(家城)w
家城さんにうらやましがられてまた押見さんはニヤニヤ。
しずる池田さんはそれに対抗して『ペヤング』。
揉め事の仲裁キャラ。
このキャラはライブ中かなり特性を生かしてがんばっておりました。
ポイズン吉田さんは物まねキャラ。
もちろんターゲットは美川憲一。
すごい成りきってて崩れてなくて発言もいいとこでびしっとしてて良かったんだけど、
「最後、美川憲一じゃなくって、ただの『いい女』になってましたよね」(笑)
対するポイズン阿部さんは筋肉キャラ。
どうなることやらと思ったけど、ちょくちょく時計を気にしては「プロテイン飲まなきゃ」、「増強剤打たなきゃ」、そして自己紹介ギャグのインパクトが強すぎた!
一発ギャグでこけない阿部ちゃんはすごい。
犬の心池谷さんは、カリカ林さんの一存で『マンボウ』に。
「マンボウはまっすぐしか泳げないんです。方向転換に時間がかかるから急に曲がれない。でも頭頂部に打撃を受けるとすぐに死んじゃう。だからぶつかりそうになったらゆっくり方向転換させなきゃいけない」(カリカ林)
そして池谷さんはマンボウになり、客席をぐるぐる泳ぎ回る。
途中叫んで魚の豆知識を披露。
舞台上は気になってうまく進行できないw
そして最終的に池谷さんが死んだりなんだりあって、カリカの二人もマンボウに!
三匹のマンボウが悠々と劇場全体を泳ぎ回り、最終的に三体のマンボウの死体が横たわる。
犬の心押見さんは『でやんすのお母さん』にキャラチェンジし、村上さんから見捨てられ、ショックで呆然とする。
村上さんは自分のキャラをどこまで突き詰めてよいかもわからなくなって、舞台上でおろおろ動き回る。
「変わらないものなんて、何一つないのよ」(吉田)
「カミサマ、ってやつ、一度信じてみてもいいかもね」(吉田)
吉田さんの名言が次々飛び出す中、時間切れでオチもないままもやっとこの企画は終了ww
というわけで「作家もうちょい詰めろや!」と叫びたくもあったのですが、中身が希少価値だったのでどうでもいいやって感じです(笑)
村上さんの魅力は「女のコの魅力」と同じ種類のモノだと再確認しました。
吉田さんは「美川憲一」というキャラ以外でもちょくちょく入るコメントのレベルが高くて、この人はすごい人なんだなあと実感しました。
村上さんと押見さんの間のドラマを激しく切望していた家城さんには本当に共感。
ほんとに押見さんのニヤニヤは気持ち悪かったですw
関町さんが「ただの具合悪い人」になってしまった以外はとても良かったんじゃないでしょうか。
でもそこの空気感も含めて面白かったな。