『ホントの自分』
09/5/8~5/12 神保町花月
脚本:山下哲也
演出:白坂英晃
(はらぺこペンギン)
出演:LLR/イシバシハザマ/マキシマムパーパーサム/ブレーメン/まごころしたごころ/
出雲阿国/由梨
前回見に行った『宇宙でクロール』が、血のつながりの暗示にとどまったのに対して、こちらは血のつながりがすごい強調された作品。
嫌いじゃないし、楽しんで見れたけど、それってやっぱり演者さんの素顔によるところが大きいですね。
伊藤父がわざとらしすぎたのと反対に、石橋父が自然すぎておもしろくって!
ほんまに硲くんと親子の年齢差あるんじゃ(笑)
神保町みにいくと、みんな大好きになって帰ってこざるをえないです(笑)
粗筋はわりとわかりやすい。
無医村だったとある離島にやってきた大原拓(LLR福田)。
拓先生、とみんなに呼ばれ頼りにされ結婚を考える間柄の女性ができるも、彼には踏み切れない重大な欠陥が。
記憶喪失。
医師としての腕前は一級だが、それ以外の、島にくるまでの記憶が彼には全くない。
思い出せない過去、ホントの自分、をさがす彼の旅。
そんな隔離された島に、週一度の定期船でやってくる人々。
拓の上司、神谷教授(LLR伊藤)と、記憶の補完を申し出てくる後藤(マキシムつよし)。それに謎の男。
結局発覚する事実。
拓(福田)は神谷教授(伊藤)のつくりだした、シンゴ(福田二役)のクローン。
拓とシンゴは自らのアイデンティティ獲得に悩み、いがみ合いながらも、最終的にはお互いの存在を認め合っていく。
感想というか。
冒頭で血のつながりといったのは、福田さんと伊藤ちゃんの親子関係だったり、福田さんのフィアンセ千佳ちゃんとお父さんの完治さん(イシハザ石橋)の関係だったり、石橋さんとさらにそのお父さん、クローン人間の存在を隠蔽した村長さん(マキシム長澤)の関係だったりします。
そこを詰めるならつめればよかったのに、伊藤ちゃん(神谷教授)と長澤さん(村長)のやったのが犯罪だとか、みんながいろいろトラウマ抱えすぎだとかでごちゃごちゃしちゃった気が。
ストーリーを見せたいなら、役者さんの見せ場とか意識せずに、あんまり出ない人はそれでよいから、ストレートにお芝居の筋を追究したほうがいいんじゃないかなあ。
親子トラブルうんぬんに関わってない硲さんとかつよしさんとか、それ以外のお芝居でちゃんと印象残してたから、あえてぐちゃぐちゃさす必要ないですよ。
にしてもな。
石橋さんは、らしかったな!(笑)
福田さんと硲さんはとことん素敵でした。
伊藤ちゃんはダイエットしたほうがいいと思うwブログの写真ひどい!(笑)